失敗無くして成功無し
月並みな言葉ですが、まさにそうでしょう。
今は「成功したい!」よりも「失敗しないように…」と考える人が多いように見受けられます。
何もしなけりゃ失敗しない
税理士試験を受けなければ、僕のように17回簿記論に落ちて18年もかかることは無いでしょう。
時間とお金、大切(だと思った)な人…とにかくたくさんのものを犠牲にしてきました。
そういった代償があって「税理士」という肩書きがついて今に至るのですが、そんな身の丈に合わない挑戦をせずとも内定を貰った会社に就職してサラリーマンをやっていく選択肢もあったわけです。
もちろん、その会社でのノルマに追われたりもしたでしょうが、「仕事の後に勉強」「土日も勉強」などということは無かったはずです。
サラリーマンの友人たちは独身の頃は豪遊し、結婚したら皆家を買っています。
事務所の周りの茶畑も、実家の周りの田んぼも急速に宅地化が進み、新しく建った家には僕よりもずっと若い家族が住んでいます。
それが今の「普通」「一般的」なのでしょう。
何をもって正解とするかは人それぞれですが。
仕事が無い日は遊んで、出会いを探して、結婚して…という大多数の人たちを横目に、仕事が無い日に朝から大原にこもって勉強ばかりしていた僕は失敗ばかりしてきました。
努力のしかたを間違えて(よく言われたからそうなのでしょう)何度も不合格を重ね、税理士試験ありきの生活だったので遊びも恋愛も中途半端で人と集まって何かをした経験はほとんどありません。
僕としては数多の失敗の中でも信念は貫き通したというのは細やかな誇りなのですが、ハタから見たら四十路の独身新米税理士など、お固いだけの物足りないオッサンのようです(こんなブログを日々書き連ねてるのですから無理もありませんが)。
ロクに遊んで来なかったので面白みに欠けるのでしょう。どうやら面構えまでそのようになってしまっているようです(笑)
今の自分がこれまでの行動の答え。それを正解にしていくしかない。
そのように言い聞かせています。どうあがいても過去には戻れませんので。
リア充、勝ち組、上級国民に見える人はそうなるだけの努力をしてきたわけですし、コロナで窮地に立たされている人はそういう仕事しかしてこなかったということです。見渡せばコロナ禍で儲かっている人もいます。
僕が見てきた程度の視野ですが、「失敗しないように」何もしなかった人、アドバイスを聞き流した人ほどコロナ禍で苦労しているように感じます。それでいて国になんとかしろというのはちょっと違うんじゃないかなと。「だから言ったでしょ?」と心の中で呟いています。
自助努力もせずに困ったら助けてもらおうという魂胆の人を国が助けるのは、頑張って自力で耐えてる側から見るとあまり気持ちの良いものではありません。
常に背水の陣。そう考えてきたから今なんとか食べて行けてるのかなと思っています。