習慣が規則正しいとイレギュラーに弱くなる

タイトルは「なるほど!」とここ最近で一番納得した言葉です。

例えば、前職の事務所では申告書の提出は全て紙。総勘定元帳もプリントアウトして厚紙の表紙を付けて勘定科目名のインデックスを貼って…元帳や各税目の申告書の順番なども決められていました。

電子申告が一般化する前はそれが正解だったのでしょうが、今となっては何たる非効率…と思ったものです。

いざe-Taxを使おうと言ったら「ちゃんと受理されなかったらどうするんだ!」と全員から否定されたものです。

イレギュラーは変革の時に起こるもの。今のコロナ禍によるテレワークもそうです。ほんの3年前には予想もしなかった変革です。

テレワークや働き方改革が進まないのは、これまでの習慣が「あたりまえ」でルーティン化されているからでしょう。慣れ親しんだやり方でいれば楽です。

ただ、それでは変化に取り残されてしまうかもしれません。

僕が独立を選んだのは「今のままはイヤだ」という気持ちがあったからです。

今のご時世、独立する税理士は少ないのだそう。税理士会で会う恩師の税理士先生にも「今時独立とは珍しい」と言われました。

さらに「ひとり税理士」というやり方。

雇わず・雇われずのスタンスはかなりマイノリティでイレギュラーなやり方です。

でも、そのイレギュラーのおかげで得るものもいっぱいあります。その最たるものが「時間」。

誰かに管理されるものではないので、お客様に迷惑をかけなければ自由です。

独立当初はダラダラしないように9時〜17時、土日休みを鉄則としていましたが、ひとりなんだからそこはどうでも良いだろうと思うようになりました。

表向きは土日祝が休みということにしていますが、気分次第で日曜日にがっつり仕事をすることもあります。電話がかかってこないので集中できて捗ります。

逆に平日に遊びに行けばどこでも空いていて密を回避できます。

未だに勤務時代の感覚からか平日にフラフラ出歩くと若干の背徳感もありますが、仕事がちゃんとできていれば問題ないわけです。

こうしてイレギュラーな生活をしていると、臨機応変な対応力が身に付くように感じます。

なんでもかんでも型にハメようとせず、ちょっとフニャフニャに生きてみる。そんなやり方もコロナ禍においてはアリかなと。

今までの非常識が当たり前のことになってしまったコロナ禍。終息が見えない以上、こちらが対応していくしかありません。

誰かが助けてくれるわけでもないので、奇跡を待つより捨て身の努力です。

税理士

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