「立場に見合うモノ」を持つべきか
税理士とは相手のアクセサリーなのか?
税理士という仕事は経営者や会社の重役などと会う機会が多いものです。
これらの方々は高級車に乗り高級時計を身につけ、高級なお店で買い物をしているケースがまぁまぁ多いです。
それがステータスでもありますし、部下や取引先に対する威厳、自身の仕事へのモチベーション…理由はさまざまあることと思います。
こういった考え方の延長線上にあるのか、顧問の税理士にもそれを求められる場合があります。
「ウチに来る税理士がみすぼらしい格好では困る」
というもの。
税理士にも高級車に乗って高級腕時計をつけて、ピシッとしたスーツを着て来て欲しいと。
まぁ、確かにそういう姿の税理士は多数いますが。
つまり、平成9年の日産ラシーンではチョット…ということです(維持費は高級車に引けをとりませんが)。
しかし、僕は誰かに言われて「仰せのとおりに」ということはしません。
頑張った結果、そこに手が届くようになったら選択肢のひとつにはなると思いますが、「威厳を保つため」「◯◯の顧問を維持するため」というのは僕の頭にありません。
そんな理由では、10代〜20代の若者が中古の型遅れの高級車で偉そうに走ってるのと同レベルです。
あくまで努力の成果、目標を達成した時のご褒美、分相応でありたいなと。「意地」とでもいいますか、買うからには中古ではなく新品で。持たされているのではなくしっくりくるように。そんな自分になってからかなと(そもそも持ち物でしか人格を規定できないような人とは付き合いたくありません)。
高級品に身を包む事が「仕事が出来る」と見られるということではありません。
それでも見た目は大事。第一印象に二度目は無い。
立場や肩書きに関わらず、見た目は意識した方が良いかなと。
別に誰も自分の事など見てはいませんが、凹んだままの車、踵を踏み潰した靴、ヨレヨレのスーツ、寝癖のままの頭髪…そういうのは見ていて気持ちの良いものではありません。
自分は気にしていないからそのように放置しているのでしょうが、あぁそういう人なんだなと思われてマイナスにはなってもプラスにはなりません。「類は友を呼ぶ」で、そういう人が寄ってきます。
僕は20年以上前の趣味性の高い車に乗っていますが、古くても塗装し直したり傷付けたらすぐ直します。
「ボロは着てても心は錦」というような言葉が日本にはありますが、この言葉が生まれた当時とは時代背景が違いすぎます。
人は見た目が99%。それくらいに考えていた方が無難です。