眠れない夜を抱いて

10代の頃から好きな曲のひとつです。

眠れない時はあきらめる

いつの頃からか、感情の起伏によって全然寝付けないようになりました。子供の頃の遠足の前夜に寝付けないのとは別の感覚で不安とか怒りとか、ダークサイドなものです。

おそらく税理士試験がトリガーになったと思いますが。

豆腐メンタルな僕は、考え込んでしまうと頭が冴えてしまって寝付けなくなります。

今もまさにそんな状態なので、どうせ寝付けないならとこうしてブログを書いています。スマホ画面を寝る前に見るのは良くないといいますので良くないことが積み重なりますが、やむを得ません。

寝られる時は「おやすみ3秒」ですぐ眠りにつくこともあるのですが、今日みたいに眠れない時は色々なものが気になります。

外の騒音や隣の物音など、普段気にならないことが耳障りになったり、今後の経営方針についても起こっていないことを心配したり…我ながら超絶うんざりするほどめんどくさい性分です。そんないわゆる繊細さんで陰キャ。もはや救いようがないとも言えるでしょう。

とはいえ、こういう時に救いとなるのがとある関与先の会長の言葉です。

一代で会社を磐石にした会長は80歳近い御身でありながら今なおパワフルに営業で飛び回っています。

そんな会長でさえも会社のことを考えると寝付けないと言います。「こんな個人商店は吹けば飛ぶ。だからとにかく仕事を取らないと」と口癖のように言っています。

根性の塊で人情味ある印象なのですが、ご本人曰く、「とても人見知りでマイナス思考」と。

常に最悪の事態を想定しているからおちおち隠居などしていられない。と。

あれ?僕と同じことを言っているぞ?と意外に思ったものです。

会長の若い頃はとても苛烈だったそうで、その名残で今なお飛び回っているのも頷けます。僕とは正反対だと思っていたのですが、こんな熱い会長でも寝付けなかったり、眠りが浅くて目が覚めて結局そのまま起きて考え事をしたりと、そこは僕と何ら変わりません。

それが僕にとって大きな安心感です。

この会長と同じ思考回路なら僕自身もそこそこやれるはずだと思えるので。

僕には苛烈さはありませんが、仕事に対する頑固さは似たようなものかもしれません。

おわりに

独立したら食べていけるか否かは自己責任です。雇われ時代と違って、日々の業務に加えて営業活動やお金の管理などもしなければなりません。

税理士という資格は一生モノなので、大ベテランの大先輩がたが多くなかなかこちらのターンが回ってきません(自身の営業スキル次第ですが)。

そういうこともあってか、最近の新規登録者は大半が大手〜中堅の税理士法人の社員税理士で独立開業する人がほとんどいません。

お客様ゼロスタートで始めるよりも有名な監査法人で経験を積んだほうがリスクは無いし箔がつくというのもあるかもしれません。

それでも僕はやっぱり独立一択だなと。

雇わず雇われずという自由な生き方は「食べていけなくなる自由」と表裏一体ではありますが。その「食べていけなくなる自由」が時々眠れない夜にいざなうのですが、それだけ真剣に考えているんだと受け入れるようにしています。

それに極論ですが、資格があるので最悪どこかで社員税理士としてやっていけば食いっぱぐれることはないでしょう。

と、そろそろいい加減寝ないと明日の仕事に響きそうなのですが…まだまだ時間がかかりそうです…。とりあえず例によって電気を消して寝たフリから始めてみます。