ただのお人好しになってはいけない

守らなければいけない一線は死守する

誰かの役に立てる人間でありたいと常々思っていますが仕事してやっていく以上、その人になんでもかんでも良くしてやればいいというわけではありません。

「良かれと思って…」で不正なことをしたら税理士としてやっていけなくなります。

「人のために」というのはまず自分の土台が安定している上でというのが大前提です。自分の事すらまともに出来ない人間が他人のために貢献できようはずがありません。

そのため時に厳しく冷たくあしらうこともあります(僕がそうする時は相当な時ですが)。

見解の相違はある

守るべきものがある以上、できないものはできない、やりたくないものはやりたくない。たとえ契約を解除することになっても譲れない一線はあります。

どんなにお世話になったお客さんでも同じです。お世話なったからといっても守るものは守らなければいけません。その方の他にもお客さんもお世話になった方もいますし、特定の誰かを特別扱いはできません。

「◯◯では良いと言っていた」

よくあるパターンです。ですが僕の解釈でダメだと思ったらダメです。どうしても通したいのならその◯◯に頼んでもらう他ありません。

実際にそれで契約解除をさせて頂いた方もいます。

持続化給付金が契約解除に繋がる件

持続化給付金の不正受給が相次いで摘発されている中、過去に断って契約解除にまで至った方からまたも電話がかかってきました。

個人で100万円、法人で200万円、申請するだけでもらえるので、どうにか要件を満たすようにしたい気持ちは分からなくもありません。

しかし、無かったものをあったように装うのはダメです。やりません。しかもそれをタダでやれ、話を聞け…論外です(こういう人間ほど「税理士が良いって言った」と言うものです)。

税務署の職員が不正受給に加担したなどの報道もあったので、中にはよろしくやってくれる税理士や会計事務所職員がいるのかも知れません。

でもウチはやりません(僕の判断でOKでしたらやります)。

自己責任で勝手にやるか、そういう税理士を探して頂けたらと。

それで無事に通ったならそれでよし。「田中税理士は無能で使えない」そう思っていただいて結構です。