仕事に対する責任

サッカーが好きで、地元の清水エスパルスを応援しています。

そのエスパルスが今年もまた成績不振で監督解任。これで4年連続です。

昔は強豪チームだったのにここのところずっと残念な成績です。

96年の優勝時。この頃は本当に強かった(ドリパスより引用)

今、Jリーグで強豪といったら、川崎フロンターレ、鹿島アントラーズ、横浜Fマリノスです。

それらのサポーターさんと同じ金額でユニフォームやチケットを買って、スタジアムに行き、毎回負け試合を見せられ、やっとの休みに溜飲の下がらぬ思いで帰宅。

どうも日本という国はサッカー選手には甘いなぁと感じます。イタリアのガゼッタ・デロ・スポルトのような新聞があったらエスパルスの選手はどう書かれるか、見てみたいものです。

一般的には許されない。

自身のミスで失点したのに笑ってるディフェンダー、バックパスばかりでチャンスメイクできない中盤、無人のゴールを外したり得点できない攻撃陣…これみんなエスパルスの選手なのですが、これは「社会人」としては仕事のミスです。一度や二度ではなく、かれこれ何年も与えられたポジションでやるべき仕事が出来ていないのですから。

税理士の立場で言えば、間違ったことを伝えてお客様に迷惑をかけることが仕事上の失敗とすると、それを繰り返していたら信用を失って契約解除されたり、損を与えた分を弁償したり、悪い口コミが広がったり…すべて自業自得で相応の報いを受けます。

税理士に限らず、社会人として働いている人なら誰だってそうでしょう。

仕事ができなければポンコツの烙印を押され、左遷されたりクビになることもあるでしょう。

プロのアスリートなら「戦力外通告」がクビに当たりますが、戦力外じゃないから良い。というわけではないはずです。

ファン、サポーターという「お客様」に毎度毎度不甲斐ない試合を見せて、万年残留争い。相手によっては試合前から結果が想像できて、やはりその通りになる。

それでも「形は出来ていた」、「次こそ」、「前を向いて」と毎度おなじみのコメントを繰り返すだけで、言う割に進歩が見られません(この点、本田圭佑選手は勝った試合のインタビューでも必ず反省点や改善点を具体的にコメントしていた)。

結果が出ないのに勝てないメンバーで同じやり方を繰り返し、大胆な若手起用などは皆無。一般人の仕事で失敗をしても改善せず同じやり方を繰り返そうものなら…確実に窓際送りです。

おわりに

今のエスパルスとフロンターレを比べるというのは、ちっぽけな会計事務所の税理士と大手監査法人の税理士ほどの違いがあるのかも知れません。

それでも僕の場合は小さいなりに仕事の後や休みの日に勉強したり、先輩税理士の所に教えを乞いに行ったりしています。お客様に無資格者を担当につけることはせず、税理士自らが全てのお客様の対応をしています。

それでも失敗したら…信用を失うわけで「頑張ったけどダメでした…」は通用しません。これは税理士受験生も同じです。結果を出さなければ認めてもらえません。

せっかくJ1という日本最高峰の舞台で働けるのに、選手の口から「典型的に弱いチーム」などという言葉が出るのは残念です。

こんな体たらくも、4年連続の監督解任も、エスパルスに属する人間の仕事のクオリティが招いたもの。

生きてる間にもう一度優勝する姿を見たいものです。