年末調整の還付金は年内に

還付金は正月休みのおこづかい

と、考えています。

年末年始は何かと物入りです。自分のために使えるお金が少しでも増えたら従業員さんは嬉しいのではないかなと。

なのでお客さんから「年明けで良いよ」と言われない限りは年内に個々の還付金額をお伝えできるようにしています。

そのため12月20日あたりからの1週間は夜遅くまで仕事をすることもしばしば。

ひとり税理士は文字通り全てをひとりでこなさなければなりません。保険料控除の記載、チェック、証書の貼り付け…従業員数が多いと気が滅入ります(人を雇っても最後はチェックするのであまり変わりませんが)。

事務所都合で年明けにしない

今年から見させていただく事になったお客さんに年末調整の資料ができましたと連絡をしたら驚かれました。

年内にやってもらったのは初めてだと。

まぁ、その税理士法人に嫌気がさして僕の所に来て頂き、何度も尻拭いをしたので今さら驚きもしませんでしたが、そういう所もあるのかと。

税理士もサービス業である以上、お客さんに喜んでもらえる仕事をしてこそ。と考えます。

それは実際にお金を払ってくれる経営者だけでなく、そこで働く従業員さんも同じです。

従業員さんからの個人的な質問も雑談の範囲で答えますが、そこに別料金は発生しません。当たり前のことなので(申告してくださいということになったら別ですが)。

怒涛の年末調整ラッシュとはいえそれは受諾した税理士サイドの問題です。捌ききれない程の仕事を受けておいて間に合わないから「このお客さんは年明けでいい」→「還付金は年明けね」という前提を作り上げるのはいささか勝手過ぎるかなと。

何も言ってこないから良い、金払いの良い方を優先してやれば良い、とでも考えているのでしょうか?そう仕立て上げたのでしょうか?

働くとは「傍」を「楽」にすること

苦労と努力が実って税理士として生きていくことになり、ご縁があったお客さんからお金を貰うことで食べていけるわけです。

だったら貢献しなければと。やるなら感謝してもらえる仕事をしなければと。そう思います。

とかく税理士など難関資格を持って「先生!先生!」などと呼ばれるようになると天狗になるもの。「やってやってる」という上から目線になるのでしょう。

おだてて木に登らせておけばしめしめ…という経営者もいるのかもしれませんが、痛たたたです。

これまで年が明けないと還付金を手にできなかった人が仕事納めの日に還付金を貰えたら…嫌な顔をする人はいないでしょう。

正月休みに美味しいご飯を食べるのに使う人、遊びの資金にする人…そんな姿を想像してみると少しは貢献できたかなと気分が良いものです。