DX化が進まない?

某キャンプ漫画で聖地となってしまった四尾連湖。

僕らの業界はいよいよ「繁忙期」に入りました。平日夜遅くまで、土日も出勤、というアレです。

僕は幸いな事に組織から外れたフリーランスですので、やり方次第で繁忙期を作らずに済みます。今も自然豊かな湖畔のひんやりした空気の中で熱々のチャイを堪能しています。

そのひとつでもあるのが、DX(デジタルトランスフォーメーション)。デジタルによる変容、つまりAIだのITだのIoTだのありますが、要はとっととアナログからおさらばして手間を省きましょうといったところです。

僕が独立した時、一番抵抗があったものがFAXと固定電話です。

FAXは徐々に廃れてきつつありますが、固定電話はまだまだ根強い傾向があります。

FAXは無駄、電話は時間泥棒。

今の時代、FAXで紙に印刷せずともメールで済みます。

ところが、ご高齢でインターネットはおろかパソコンすら触ることのないお客様もいて、そこは無理強いできないなと心得ていますから対応していますが。

しかし、税理士会ですら研修の通知をFAXで送ってきて、参加・不参加どちらかマル付けて返信するということを今なお続けている有り様です。

他の契約でもメールやPDFやExcelファイルで送ってきたと思ったら、プリントアウトして署名と押印の上郵送など…どこが効率化なのだと。

あとは電話。この期に及んで今なおテレアポによる営業がひっきりなしにかかってきます。

一度、かかってきた営業電話に「まだこんなことしてるの?」と聞いてみたところ、「新入社員はここから始まるんですよ」と投げやりな口調で言っていました。

どこの誰かも分からない人間が突然電話をかけてきて、こちらの仕事の手を止めて(時間を奪って)いらない物を売ろうとしてくる。そんな所から買い物する人がどれだけいるのでしょうか?

お客様や家族、友人でしたら緊急でとか電話の方が簡潔だってこともあるので当然対応しますが、そういった方たちには携帯の番号やLINEを教えています。

おわりに

DX化、IT化といった言葉だけが先走って、そんな余力が無いとハナからシャッターを下ろしてしまう人が多いように感じていますが、なにもAIを導入しろ、IT化しろという訳ではありません。

いちいち紙に印刷してハンコをもらう、FAXする、無事届いているか電話する、担当が出なければ留守電に入れたり折り返し電話を求める…。

本当に緊急ですぐ答えが必要だというケースでない限り、そんなのメール一通で完結します。

「紙の方が見やすいし」「パソコン分からないし」という声を多く聞きますが、そういう人も固定電話→ガラケー→スマホと変遷していますし、しれっとキャッシュレス決済だって使えています。

要は考え方次第です。