一流に触れる
自身を高みに向けるためには良い物に触れてみる
今、巷には安くて良い物が溢れています。
100円ショップ、ファストファッション、ファーストフード…僕も100円ショップで封筒や付箋などを買います。
「より良い品をより安く」は素晴らしいのですが、全てを「安さ」で判断してしまったら自身まで安くなってしまうのではないかなと思うのです。
因みに、ブランド物で完全武装しろという訳ではありません。
名工、名人といった「すごい人」の仕事に触れてみるということです。
すごい人達に接するご縁なんて凡人にはありません。でもそういう方々の仕事に触れることならできます。
今回は鰹節ですが、たかが鰹節されど鰹節です。スーパーに行けば安くてそこそこ量がある鰹節が手に入ります。僕の地元は鰹で有名な焼津市なのでピンキリでいろんな鰹節が手に入ります。
それをあえて鹿児島の枕崎から取り寄せました。NHKのプロフェッショナルに登場した金七商店さんの本枯節です。
テレビ番組なのでうまく見せているという部分もあるのでしょうが、その道のトップだからこそ取り上げられるわけで、そこに至るまでのストーリーがあります。
この「クラシック節」を世に出すまでの紆余曲折と他の誰もやらないほどの拘り、そこにプロフェッショナルたる所以があるわけです。
そういうものに触れて、じゃあ自分自身はどうだろう?と。
テレビで見て「あー凄いなー」で終わるのではなく、自分自身で体験してみる。凄い物を作る人は凄い人なので、何か得る物・感じる物があるのではと。その時の感覚を大事にしています。
お金を払って得るもの全てが人生に直結する
お金をケチったり、必要以上に貯め込んだりしていると自分自身が安っぽくなってしまいます。
全てを贅沢しては破産しますが、おつとめ品やファミレスばかり行く人とそうでない人、人件費の安い国で大量生産されたものか日本製か、ある程度「人に見られている」ということを意識したチョイスは必要かなと。
意外と見られているものなので。
会計事務所を経営していると時々飛び込み営業が来ます。
その時に営業マンを見て…まぁ皆さんスーツを着ているのですが、ヨレヨレのくたびれたスーツだったり爪先が痛んだ革靴(ひどい時は踵を踏み潰した跡が…)だったり、ネクタイの結び目が皮脂で変色していたり…来たのがそういう人間だと残念な気持ちになります。
人と接する仕事なら見られる部分にちゃんとお金をかけるのが大切です。
立場や実力に見合わない高価なスーツを着るということではなくて、安くてもローテーションさせて定期的にクリーニングに出すというお金の使い方です(僕は3着と3足でローテーションしていました)。
「一張羅」がくたびれているようでは残念な見た目になります。だったらその三分の一の値段の物を3着用意して着回す。いつも同じだと「コレ洗濯してるの?」と思われますし…。
ケチり方、お金の使い方を間違わなければいずれその3着すべてがオーダーメイドのスーツにだってなります。
普段紳士服の量販店などで買っていたなら、デパートの紳士服売り場に行ってみる。そこにいる客がどんな立ち振る舞いをしているか観察する。向上心がある人はそういう姿勢でいた方がよりレベルアップします。
食事の場でもそう。ファミレスやコンビニ飯で済まさず高級店に行く。それも自己投資です。
家庭があるから贅沢出来ないと言っても、月に一度も出来ないようでは…お金の知識とこれまでの仕事の頑張りが足りないと言えます。
月に一度の贅沢もできないような人生となると、やはり相応のお金の使い方(安物買いの銭失い)しかしていないということです(この場合の「銭失い」には無駄な投資や貯金も含む)。
2パターンの「ケチ」
「金持ちはケチだからお金が貯まるんだ」というひがみのような言葉を一度は耳にしたことがあるかと思います。
この仕事をしていると、経営者から非正規雇用の方まで様々な立場の方と接する機会が多いのでそれ故に感じることがあります。
「無駄な事にお金を使わないケチ」と「ただ出し惜しみするだけのケチ」です。
前者はここぞという時には羽振りが良く高級店でおもてなししてくれます。一方で後者はとにかく金目の物は自分の懐に入れておきたいといったところです。
前者には人が集まりますが、後者は前者から陰口を叩かれ小馬鹿にされます。
羽振りが良い人と1円単位まで割り勘する人の違いと言ったら分かりやすいでしょうか。
こういったお金の使い方の違いが出会う人間の差に繋がるわけです。
まとめ
一流の仕事に触れたり自分より上の世界にいる人と接することで自分を高めることに繋がる。庶民のヘソクリ程度の投資は無駄(投資は金持ちがより金持ちになるための手段であってその糧にされるだけ)。それより自己投資をして自分の価値を高めた方がお金は入ってくるということ。