変わりたいなら…
「変わりたい」と言う人ほど何もしないケースが多い
「変わりたい」とよく言う人がいます。
こうありたいと願う自分、あるべき自分という姿があって、そこにたどり着きたいなぁということでしょう。
つまり、現時点では憧れの自分像に及んでいないわけです。
話を聞いているとポジティブな感じがしますが、行動が伴っていないケースが多いなと感じます。上司の批判をする割にいつまでもその上司の下で燻っていたり、一旦はモノ申してもスネて引っ込んでしまったり…。それで「俺はこんなもんじゃない」「アイツさえいなければ俺はデキる」は説得力ゼロです。
「変わりたい」でなく、「変わろう」としている人はすでに動いています。
大変なことをすれば大きく変われる
星野仙一監督がこのようなことを言っていたと記憶しています。
「変わる」というのはすごく大変なことです。
だから何もせず、変わらないことを選べば楽なのです。
この労を惜しんでいては「あるべき自分」に到達することは無いでしょう。
アリアハンの周りでスライムと戦っているだけではギガデインを覚えるまで到達できず終わるでしょう。勇者ロトにはなれません。より強い敵に挑み続けて魔王バラモスを倒すくらいまで行ってこそのギガデイン、魔王ゾーマを倒した先の勇者ロト。伝説になるのです。
たかがゲームですが、ロトになるまでに何度か全滅を経験し、イラッとしながらも攻略し…と苦労をしていたはずです。
人生についても同じ事でしょう。
一度切りの人生、自分の人生のドラマは自分が主人公。自分の物語を名もない一町人で終わるのか勇者になるのか、はたまた人の道を踏み外した外道になるか…ご本人次第ですが。
小さな苦労は逆に危険
成功体験が真っ先に欲しくて大目標と関係のないことに手を出してしまう人がいます。
まず小さな成功体験をして自信を付けたいのでしょうか?
ただ研修を受けるだけで認定されるような肩書き、誰でも取れるようなものに価値はありません。
車の普通免許だけではろくに食べていけません(タクシーの運転手さんなどは2種免許が必要)。
小さな成功程度で「デキた自分」、「行動した自分」と己を過信しては危険です。これは「急がば回れ」ではなくただ道草を食っていただけです。
限りある人生、特に頭も体も思い通りに動かせる時間は僅かです。「こうありたい自分像」があるのなら寄り道せずに一直線で行った方が良いでしょう。壁にぶつかったり、失敗したりを繰り返して挽回して…そうやって辿り着くことができる世界なので時間がかかります。他のことにうつつを抜かしている暇はありません。
一応、苦労した人間なので。
「頑張ってる風」の人はすぐ分かります。ぐだぐだと御託を並べて、本当に頑張っている人に対するリスペクトはありません。それどころか自分のことを棚に上げて「アイツは無理でしょ〜」などと言うものです。いけしゃあしゃあと。
「大変だなぁ…」と言いながらも頑張れる人は文字通り大きく変わります。
「辛いなぁ…」と言いながらもあともう一歩頑張れる人は「辛い」+「一」=「幸せ」を掴めます。
僕自身、身をもって体験しました。