入り口の努力の差
正社員と非正規雇用の格差是正についての最高裁の判決が話題になっています。
僕は正社員なのにボーナスや退職金、昇給も有給休暇も無いデタラメな事務所にいたので、彼ら非正規労働者よりも劣悪だったんじゃないかと自負しています。
そんな立場から見ると、この格差是正の裁判に疑問を感じます。
「成果主義」という観点では正社員との同じ労働力を提供しているかも知れませんが、そもそも入り口で「非正規」であることを承知の上で雇用されてるわけではないのかなと。
あと、取るべき責任の範囲とか。
訴えを起こしている方々の置かれている実情は存じ上げませんが、正社員と非正規雇用ではそこに就職するまでの労力に差があるからなのではないかなと。
嫌なら辞めて他所で正社員になれ。
僕が過去に言われた事がある言葉です。
当時は「これだけやってるのに…」「やってること一緒じゃん…」そう思って理不尽だなぁと渋々仕事をしていたものですが、今はもっともだなと感じます。
自分が選択して弱い立場になったのに文句を言うのは筋が違うなと。
筋違いといえば、よく公務員のことを「俺らの税金で…」みたく言う人がいますが、公務員の方々は採用試験を勝ち抜いているという努力を超えて掴んだ立場なので、特権階級で当たり前だろうと。
粗探しをされたりイヤミを言われる筋合いは無いでしょう。
格差社会はこれからもっと露骨になってきます。
非正規雇用で1位になるより正社員や起業で5位、10位になる努力をしないと…と思った次第です。「だって非正規じゃん?」と言われたら言い返せません。「俺がいなくなったら仕事が回らなくなるぞ!」と言った人を知っていますが、悲しいかな何の滞りもなく回っています。
会計事務所の世界でも無資格ながら知識だけは一人前という人が威張っているケースがあります(前職がそうでした。ボスにまで楯突いてクビになりましたが)。
上司や部下、取引先やお客さんに示しがつくか。
ひとりひとりにそういう意識が必要なのではないかなと僕は考えます。