独立すれば仕事量を自由に決められる

ひとり税理士として独立して、一番良かったなぁと思える事です。

サラリーマンとして働くとノルマがついて回ります。たくさん売上を取ってきたり、期日までに決まった量を生産したり…達成し続けなければ査定に響くのではないかと思います。

会計事務所の世界でも申告期限を控えた案件をいくつも抱えていると残業は当たり前。税理士試験に挑んでいる人はなかなか講義に出席できないということもあるでしょう。そこに保険のノルマまで課されたら…ただただ心が擦り減っていくだけです。

受験をしている間はお金よりも時間。どんな手段を使ってでも、一年でも早く税理士になって、それから稼げば良いかと。

僕は理不尽には徹底抗戦する性分でしたので、サービス残業は絶対しないと決めていて、講義がある日はさっさと定時で上がっていました(奴隷じゃない。気に入らないならクビにしてくれて構わないと言い放ったこともあったような…)。

そんな経緯を辿って晴れて独立したわけですが、今は「1日8時間働かなきゃダメ」というわけではありません。

それを決めるのは自分なので。

ダラダラしないために朝の始業は決めていますが、15時頃に終わってしまう日もあれば19時頃までやってる日もあります。

ひとりなら昼休みは12時〜という縛りもないので、15時くらいにカフェでまったりしていても怒られません(もちろん、お客さんから着信があればすぐ切り替えていますが)。

勤務時代は「拘束時間」がありましたが、今はそれが無い。働くも働かないも自由です。

仕事は責任とプライドを持ってやっていますし、自由も満喫できる。時には平日の昼下がりに少しゴルフの打ちっぱなしに行って気分転換することもできます。

出勤するストレス、評価に納得できないストレス、ボスに合わせなければならないストレス…そういうものがゼロになったので我ながら活き活きしているなと。

独立すると言うと、「ひとりでやっていけるの?」「今の時代独立なんて無謀だ」と言われましたが、お陰様で普通に食べていけてます。

税理士=高級車、税理士=頻繁に会食、そういうイメージに固執せず、「自分が楽しいこと」ができていればそれはそれで大成功ではないかなと。

その先に金に物を言わせた生活ができたら万々歳。くらいで良いと思っています。

もちろん、自身が税理士業をできなくなった場合というのも考えて動いていますが、売上アップに固執しなくても良いかなと。

両手に抱え切れない量の仕事を抱えて稼ぐよりも、多少時間に余裕を持っておかないと、急な案件にひとりでは対応できない恐れもあります。

独立とともに小規模なりの身軽さで公私共に充実させていこうと決めました。

決めてしまえばあとはやるだけ。

もしかしたら日本一お気楽な税理士なのかもしれません(笑)