試験日前日〜当日の緊張をどうするか

オリンピックがメダルラッシュで盛り上がっている中、今年の税理士試験まで1ヶ月を切っています。

お祭り騒ぎの世間から目を逸らし、受験生は今まさに地獄の追い込みをしています。

僕も受験時代はオリンピックやワールドカップはもちろん、ドラマも見なければ夏祭りや花火大会、呑みの誘いも全てシャットアウトして朝から晩まで勉強していたものです。

そんな経験をしてきて、受験生活を終えて初めてのオリンピック。勝者、敗者のどちらのコメントも凄く共感できる自分がいます(世界を相手にはしてないのでオリンピアンほどの重圧ではありませんが)。

緊張するのが自然

税理士試験は1年に1度。1年間の努力をたった2時間のテストで判断され、上位10%に入った人が合格できるというもの。

趣味や仕事の延長で取るような資格と違って税理士資格は人生を賭けている人も多く、合否が人生を左右します。それこそメダルの色が金かそれ以外かぐらいに変わります。

合格が一年遅れれば限りある人生の一年が受験生活にもってかれてしまいます。時間的にも金銭的にも手痛いロスです。

だからこそそうならないために、何が何でも合格したい、落ちるわけにはいかないと思うからこそ緊張してしまうわけです。

中には勉強が好きだとかプレッシャーを楽しめるとか、そもそも特に何も感じないとか強心臓の持ち主もいますが、そういう人は稀でしょう。

僕は何回受けても慣れることなど無く、大原で一位を取っても本番で強烈かつ猛烈かつ超絶に緊張していました。緊張のあまり全身に蕁麻疹が出たこともあるし、胃痛と吐き気で一睡も出来ず本番に臨んだこともありました。

毎回胃薬は必需品で、食事も喉を通らないからゼリー。気を紛らわそうと前夜はビールを1缶。なかなかの痛々しさです。

そんなでも不思議なジンクスがあって、体に不調が出ると合格していましたけど。

緊張するのは、全力・本気の証拠。

といったところでしょうか。寿命が縮むようなプレッシャーはもう嫌です。

緊張しないように心掛けていたこと

結果論で言えば僕の豆腐メンタルでは緊張しっぱなしでしたが、日頃から「緊張せずに済むために」と考えていたことがあります。

どうせ本番は緊張して70〜80%くらいの力しか出せないだろう。だったら日頃から120%を心掛けて本番に90〜100%出せるようにする。

というもの。

そう言い聞かせて毎日ノルマを課していました。

その当時を知る人は「取り憑かれたかのように勉強してた」「本当に毎日机に向かってた」「近寄るなオーラがすごかった」と言います。それが面白くて声をかけたという人も(勉強中だったんですけど(笑))。

その心掛けが実力を底上げしたのかなと。

おわりに

「努力は裏切らない」というのは結果を出した人だから言える綺麗事だと今でも思っています。

でも、結果を出した人は例外なく努力をしています。ここは令和の世であっても根性論の世界です。血の滲む努力、体に不調が現れるような努力、ギリギリのラインで合格を掴むのはそこの差かなと。

オリンピックの金メダリストのインタビューを聞くと心の底から共感できるのは、苦しかった長いトンネルを必ず抜けてやるぞと耐えて耐えて進み続けた経験があるからかのかなぁと感じています。

税理士の金看板が僕の人生の金メダルなのかなとおこがましくも思ってみたり(笑)