まだ間に合う簿記論の挽回法
今年の税理士試験までいよいよ1カ月ほど。
毎回の答練の結果に一喜一憂し、些細な事に腹が立ち、ストレスMAXになります。今が一番辛い時期です。
前にできていた問題ができなくなったり、できたと思ったら全然できていなかったり、ライバル視していた人に10点以上の差をつけられたり…。
税理士試験は勝てば官軍の世界なので精神的なプレッシャーたるや想像を絶する厳しい世界です。
年に一度きりのチャンスをそのようなある種最悪の精神状況で、上位10%を狙わなければなりません。このような状態で本番で100%の力を出すのは到底無理な話です。80%も出せれば上々です。
たった1点が合否を分ける税理士試験。
残された時間でどうしたら合格を勝ち取れるのか?
パターンにはまらない為に個別問題を!
この時期、どこの予備校に行っても答練、答練、答練です。
それぞれの予備校が出した予想問題や過去問、本試験より難しい模試、とにかく毎回2時間の模試をひたすら解き続けるのが今の時期です。
ここでやってしまいがちなのが、各校のパターンにはまってしまうことです。
それぞれの学校のスタッフが作問するので、それをいくつも解いていると何となくパターンというか、コツというか、そういうものが見えてきます。
そうなった時に他校の模試を解いてみると全く点数が取れないという事があります。
本試験は毎年誰かしら作問者が変わります。つまり、普段見た事がない問題が出るわけです。
実際に問題文の不備で2通りの受け取り方ができてしまうというケースがあり、悩んでペンが止まったことがありました。
つまり、自分が通う予備校の問題だけでは本番で面食らうおそれがあるということです。
予備校ではトップクラスなのに本番でダメだった。これでは何のための予備校だったのかということになってしまいますので、パターンにはまらないようにしなければなりません。
あえて個別問題を徹底的にやる
何を今さら…そう思うかもしれません。「総合問題は個別問題の集合体。だから総合問題だけやれば良い」そう教わりますので。
ところが、ここに落とし穴があります。
この時期、手元にある総合問題は実判、直前、全統、過去問あたりでしょうか。
残った時間、これらをひたすら解き直しするわけです。
つまり、その中にある問題しかやらないということです。
全範囲を網羅しているかのように思いますが、個々の論点で細分化してみると出題されていない論点が多々あります。
それが本番で出たら…という事です。基本的な論点のはずなのにド忘れしてる。答練に出てなかったから周りもできていないだろうと「捨て問」と判断し、飛ばしてしまう。
でも、他校の受講生は余裕かもしれません。
ここに敗因が潜んでいます。
税理士試験は毎年必ず「基本的な論点を問うた」と作問者がコメントを出します。なので基本的な論点をないがしろにはできません。
そのために個別問題をやるのです。
とはいえ、今さらあの膨大な量の個別問題集を全てやるのか、どこからやるのか、とにかく時間が足りません。
そんな中で僕はネットスクールの日商1級の商業簿記の個別問題集を解きまくりました。
https://books.rakuten.co.jp/rb/15763446/?l-id=search-c-item-text-20
総合問題はこれまで散々解いてきたので、3日に一度程度、時間配分のトレーニングと位置付けて、あとはとにかく個別問題を回しました。
そうせざるを得ないくらい、面白いほど間違えるのです。
総合問題では難なく解けてたのに個別問題をやったら間違える。減価償却費なんて余裕と思っていたけど、級数法を久しぶりに見てやり方忘れていたり、複雑な買い替えを間違えたり…「知ってたつもり」があまりにも多く、とにかく焦りました。
でもこれは「本番じゃなくて良かった…」という安堵でもあります。
この個別問題を間違えなくなるまで解く。
仕事で総合問題2時間を解く時間が取れないならなおさら個別問題がおすすめです。
また、このネットスクールの個別は良い意味でイヤラシイ。
コレを間違えないように解ける頃にはケアレスミスが劇的に減りました。
僕は長年「大原パターン」に縛られていて、どうしたら脱却できるか、様々な問題を解きまくりました。
TACの問題集や全統を受け、会計人コースの各校の予想問題を解き、日商1級の勉強会に参加し…長い年月をかけていろんな簿記の問題に接してみて、ネットスクールの問題集は僕の知られざる弱点が炙り出されて画期的でした。
簿記論の合格はとにかく弱点をなくす事。そしてケアレスミスをしないこと。
この二つを解決するのは個別問題です。
自分なりの勝利の方程式が出来上がっているのなら今さら変えることもありませんが、どうにも伸び悩んでいるけど絶対今年合格したいという方は参考にしていただければと思います。
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