過去の記憶を辿る
休みの日はじっとしていられずフラフラ出歩く事が多いです。
とはいえ今はコロナ禍真っ只中。
元々人混みが得意ではないので、人里離れた所や秘境と呼ばれる場所、地方の個人店など人が来ないような所に出掛けます。
時間をかけて赴いても混んでいたら諦めます(この諦めの良さで新たな発見もあります)。
先日、0〜3歳頃まで住んでいた静岡市の山奥の集落に行ってきました。当時、父がこの地区の駐在所で警官をしており、そこに住んでいました。
すでに立て替えられて随分年月が経っており、僅かな記憶すら変わってしまっていました。
とはいえ、このような山奥に少しの間でも生活していたと思うと、約40年振りの再訪は感慨深くもあります。
すぐ近くにご高齢の三姉妹が営んでいるカフェがあったのですが、そこの方が「当時同世代の駐在さんがいたのはよく覚えているよ」と。
おそらくそれが父でしょう。
ほとんど残っていない昔話をしていたら、帰り際にコーヒーをサービスして頂きました。
時間をかけて過去を振り返るのは脳に良いらしい
と、以前テレビで脳科学者が言っていました。
子供の頃のアルバムを見たり、むかしの思い出深い場所に行ってみたりするのは良いそうです。
ふだん、昔の事を思い出すと残念かなほとんどが後悔だったりします。
- あの時違う方を選んでいたら…
- 逃した魚は大きい…
- あの時と比べて今は…
と、なかなか肯定的に振り返ることができないのではないでしょうか(僕だけかも知れませんが)。
その点、昔のアルバムを見たり思い出の場所に行くと、純粋にその頃の自分に想いを馳せることができます。
まぁ、その後で「なのに今は…」となる事もあるでしょうが…。
ただ、今の自分が抱えてる重荷なんて関係なかった頃を思い出しているその間だけはその重荷を降ろせているような感じがするのです。
背負いっぱなしではいつか重さに疲れてしまいますので、5分でも10分でも降ろして休憩を取れるのは良いのではないでしょうか?
税理士試験が近付いてきてストレスや疲れがピークに差し掛かっていたり、仕事に追われる日々で息をつく暇も無いとき、あえて少しだけ過去のビジョンを見ながら感情を過去に飛ばしてみるのは良い気分転換になるかと。
自分の過去の写真が誰かの歌の歌詞のようにセピア色に変色していて、時代の流れを感じます…。