結果がすべてなのか

僕が応援している静岡のJ1チーム、清水エスパルスは低迷期が長年続いています。

Jリーグのチームには「掲示板」といって誰が最初に作ったか知りませんが、ファンが思い思いの事を書き込める場があります。

大半は「熱烈な」ファンの厳しい指摘で、それに対する反論が少々。「こういう場でしか自己主張ができない人」たちの典型的なネットの世界です。

罵詈雑言や誹謗中傷が多い世界なので、普段は見ないようにしていますが、こうも勝てないと周りのファンはどう思っているのか、勝った相手側のファンはどう思っているのか、双方の書き込みを見てみました。

プロなんだから結果が全て

という意見が圧倒的に多く、それに対して擁護する側が反論する。

これが一般的なやりとりのようです。

プロであったり国の代表であれば確かに結果が全てでしょう。僕はそう思います。

ファンはお金を払ってチケットやグッズを買い、限りある人生の時間の一部をそこに削ぐわけです。

負け戦ではなく勝ち戦を見たいのです。

一個人が「負けたけどよくやった」と思うのは自由ですが、それをおおっぴらに言うのは違うかなと。

日本は和を重んじる国民性がありますが、今となっては、現代人はイベント事の時だけやけに和を重んじたがるきらいがあります。

それが甘やかしになるのではないかなぁと。

サッカーで言えば、スペインやイタリアなどでは毎試合辛辣に点数評価されますし、結果が出なければ即戦力外通告です。

南米の治安の悪い所ではオウンゴールした選手が銃殺されたこともあります。

だから必死になって根性で夢を掴むのです。

外国ではこういう世界なのに、日本はやれパワハラだ体罰だと、根性論を否定しています。

結果、世界で勝てないわけです。国技ですら海外の選手に敵いません。

一部の根性で頑張っている人が結果を出しているくらいです。

なにもスポーツ界だけではない

日本って豊かな国ですし物作りなどの技術は世界トップクラス…だったはずです。

それが今は家電すら韓国や台湾のメーカーに負け、コロナのワクチンも外国からどうやって調達するかに躍起。昔の日本の精神なら、日本の製薬会社が世界に先んじて特効薬を作れたのではないでしょうか?

いつかの政府が「一位である必要があるのか?」「二位じゃダメなのか?」などと阿呆な事を言う始末なので、もはや日本に競争力は無いのでしょう…。

とはいえ、日本で生活している一般人レベルで考えると、相手は国内にいるので、競争力の無いフィールドで競争をしなければなりません。

そうでなければ海外、外国人に侵食されます。日本が発展途上国に転落します。

そういう事を一切考えず、目の前の仕事や目の前の試合をこなせば給料は貰えるから良い。それでは現状維持すらできません。

ここで地元のサッカーチームに話を戻すと、オフの日は家電屋のマッサージチェアで選手がよく寝ているという目撃情報や、お洒落や豪華な暮らしぶりのSNSばかり目立ちます。

一方で海外に挑んだ選手や、稼ぎに来た外国人選手は試合の姿やトレーニングの様子などの投稿が多く、近くの広場で筋トレしてる姿を見ます。

SNSはネタを選んで投稿しているのでしょうが、そこでの選択に既に意識の差があるわけです。

税理士試験もそう

応援しているチームのあまりの不甲斐なさに前置きが長くなりましたが、税理士試験のような100%根性論の世界でも同じです。

僕自身、人並外れて長い時間をかけたので根性が足りない時期も長く、「これでもか!これでもか!」と少しずつ少しずつ足りない根性を積み上げてようやく税理士になりました。

不甲斐ない途中経過を辿ってきたからこそ見えてしまうのですが、合格しそうな人とそうでない人の区別がつきます。

税理士試験は「二兎を追うものは一兎をも得ず」です。

税理士になるという意志の強さ次第で二兎も三兎も追っている人がいます(複数科目受験という意味ではありません)。

無資格のまま遅くまで仕事がしたいのか、

自慢できそうなクルマが欲しいのか、

彼女つくって結婚したいのか、

あれもこれも一度に手にして「勉強する時間が無い」は違うかなと。

要領良くできてメンタル強い人なら可能でしょうが、見ているとほとんどの人が言い訳をしています(僕も昔はそうでした)。

凹んでいても、「そりゃ単に努力が足らんわ」としか言えません。経験から。

残念ながら試験をがっかりした気持ちで終えた人は、皆「来月からまたやります」と言っている人が多いです。

僕は試験の前日まで大原の自習室にいて、試験の翌日から大原の自習室にいたら先生に呆れられたものです。

そうして闘う心が培われていったのだと自負しております。

もともと出来の悪い、地頭も良くないポンコツなので、人より多くやらなければ太刀打ちできない。そう思っていたので、どうしたら来年合格できるか、”Today is the day”の精神で向き合っていました。

かなり遠回りになりましたが、それでも僕は結果を出したので。

税理士試験の世界は間違いなく結果が全てです。

「頑張ったけどダメでした」「模試は一位だったんです」は価値ゼロです。