「貫いて欲しい」と言われて。

僕がひとりで税理士事務所経営と合同会社経営をしているのは「気楽」「自由」だからです。

実際に井ノ上先生にお会いして、背中を押して頂いたのが独立のきっかけです。

独立前は約15年もの間、1か所の会計事務所で働いていました。

普通は数年で別の会計事務所に移るそうですが、移籍するたびに新たな事務所の人とそこの関与先の方々と関係を構築していく労力が勉強の妨げになると思ったのと、跡継ぎがいない事務所だったのであわよくば…みたいなことも当時は考えていたのでずっと居座り続けていました。

とはいえ、ひとつの場所に長居をし過ぎたのでいろいろなものが見えてしまい、最後は脱出ともいえるような独立でしたが。

そうこうあって、しがらみの無い生活を送りたいなぁと思っていた時に、先に独立していた歳下の先輩税理士から勧められたのが井ノ上陽一先生の本です。

井ノ上先生が提唱する「ひとり税理士」というスタイルに感銘を受けて、本人に会ってみたい!と思い、井ノ上先生のセミナーに参加したことで、ひとりで独立する決意が固まりました。

井ノ上先生のおかげで独立して3年目。どうにか食べていけてます。

「ひとり」は超絶マイノリティ

類は友を呼ぶで「ひとり税理士」の仲間も方々にいる一方で、静岡ではかなり浮いています。

スーツを着なくなった、オモチャみたいな車でお客様のところに行く、など自由度の高い雰囲気が僕にはあるようです。

さらに「この人なら信頼関係を構築できそう」と思わないと仕事を受けないやり方も「自由すぎる」と叱られました(1人なので請け負える量が限られているためで決して上から目線ではありません。むしろ腰は低いです)。

そんな浮いたやり方を揶揄するかのように「いや〜、キミには貫いて欲しいよ」と何度となくいわれました。

僕としては「貫く」ものではなく、「普通」のことなのですが…。

おわりに

特異な開業税理士だからなのか、時々独立を考えている同業者から相談を受けます。

僕なんぞは井ノ上先生のように本を書けるわけでもなければ徹底的なIT化で効率よくできてるわけでもないので全然偉そうなことは言えません。

が、必ず伝えるのは「雇われ人には戻れない」ということ。

この点は貫いているかなと。書いていて今思いました。

なんかこう、熱い信念をもってひたすらツッ走る。そんな貫く心を持ちたいなぁとは思いますが、いささか長めの「簿記論合格燃え尽き症候群」が継続中のようです…。