目標達成には代償が必要

「税理士を目指しています」という人を見て、時々「この人は合格しないだろうなぁ」と感じざるを得ない人がいます。

税理士を目指していると言いながら勉強していなかったり、他のことにうつつを抜かしていたり…。

「仕事が忙しい」「家事で忙しい」は言い訳です。

忙しい中で時間を作って毎日やる。その覚悟がなければ合格できません。その覚悟をもってしても落ちる事もある。それが税理士試験です。

上位10%しか合格できない競争試験なので、「仕事が忙しい…けど一問だけやろう」という姿勢で日々を過ごせるか。それが合否を分けると思います。

要領が良い人は隙間時間でササッとできたり、短時間でギュッと詰め込めるかもしれませんが、僕のように要領悪い人間の場合はそれこそ根性見せなければ太刀打ちできません。

良い結果が欲しかったら良い準備をしなければなりません。

じゃあどんな準備をするか?

簡単かつ確かなもの、タイトルにある「代償」の設定です。

代償なので、「コレが出来ないようでは合格はあり得ない」というもの、ノルマです。

できもしない代償である必要はありません。

「最低一問」「最低理論1ページ」最初はそんなものでも良いかと。要は「毎日触れる」ということが大事なので。

その程度の労力と時間を費やせない精神では合格は無いでしょう。税理士を諦めた人間はおしなべて甘い考えをしていました。

「明日できることは今日やらない」で良しとしている間にもどこかでがむしゃらに勉強している敵がいます。勝てる訳がありません。

因みに僕は「所帯を持つこと」を諦めて勉強していました。家庭を顧みず勉強し続けるのは無理でしょうから、税理士になるまでは封印しました。

長い受験生活でも出会いはありましたが、税理士受験の苦しみは経験してない人にはなかなか理解してもらえません。何度か会って「あ、このままでは勉強やらなくなる(できなくなる)…」と思ったら正直にその旨を話しました。

それくらい覚悟を持って挑み続けたものです。

夢の叶え方

「代償」を意識できる人は様々な夢を叶えられる可能性を秘めています。

何かを成し遂げようとするには行動が必要です。

ビールが飲みたくなったら飲み屋に行くかコンビニに行くかという労力と、お金を払うという代償があって初めて飲めます。

都合よく誰かが持ってきてくれるという事はまず無いでしょう。

出会いが欲しいと言っていながら土日は家から出ない…それではチャンスは少ないでしょう。それでいて要求ばかりしていても希望通りの相手はなかなか見つからないでしょう。

ギターが弾けるようになりたいなぁと思ったらギターを買って練習しないと、かっこいいギタリストを見てるだけでは憧れで終わるだけです。

もっとお金が欲しいと思ったら、これまでとは違う目線で学んでチャレンジしなければ、ただ労働を重ねるだけでは体力の限界がくるだけでしょう。

目標を達成したいなら全力と本気。全力と本気を出すためには代償を意識する。そして「合格したいなぁ、したら良いなぁ」ではなくて合格した後の自分、達成した後の自分をリアルに妄想する。どんな格好で、どんな人と、どんなシチュエーションの中で自分がいるか。

それが固まっているということは自分の人生の行き先が定まるということです。

カーナビで目的地を設定したら行き先を教えてくれるのと同じです。

時に遠回りをさせられる事もありますが、ナビを信じて進めば到着します。

僕はそれで税理士になれました。