結果至上主義が身に付いた

時々「お前は厳し過ぎる」と言われます。

普段はNOと言えない日本人の典型だったり仏の田中と言われるような腰の低いキャラなのですが、夢や目標の話になると厳しいスイッチが入ってしまいます。

長過ぎる税理士受験生活で染み付いてしまったようです。

大原で常に上位にいて「今年は合格!」と先生の太鼓判と自信を持って望んだのに結果は不合格…という期間を長い間過ごしてきたせいです。

失敗のノウハウを沢山持っているので、少し話せば相手が合格できそうか無理か分かってしまうのです。

とはいえ、ビシッと言える性格でもないのですが…伝えたい事は伝わっているようです。

税理士試験は合格が全て

学内のランキング表には毎回上の方に名が載るのですが、ずっと簿記論。

周りの目はずいぶん冷ややかなものでした。

お客さんにも「やっぱ落ちたんですね」などと言われたことも…「やっぱ」って何だよと(殴りたくなる衝動に駆られましたが、言い返せないので我慢したものです)。

そんな境遇を乗り越えて培われた感覚なのですが、時々、「税理士目指してます。でも〇〇の勉強もやっています」という人がいます。

もしかしたら器用な人なのかも知れませんか、僕はそれは違うなと。

そういう人は大概、合格してませんし。

税理士ってそんな簡単な試験ではないです。

税理士の勉強一辺倒ではなく様々な視野から見てチャレンジするというのも手段のひとつかもしれませんが、「海外税務やりたいから英語も並行してやってます」は僕にはできません。

税理士として海外税務に携わりたいのなら兎にも角にもまず税理士取得でしょうし、一職員として海外税務の案件をやりたいというだけなら英語の勉強をすれば良いでしょう。

昨日も書きましたが、上位10%に入るというのは浮気しながらできるものではないと思うのです。

時に「3ヶ月で国税徴収法に合格した」、「年明けから始めて財務諸表論に合格した」という人が出ますが、簡単だった訳ではありません。

おそらく、人並外れた集中力や要領の良さがあったのでしょう。

それを簡単な科目と捉えて「まだ半年以上あるから大丈夫」、「やる気でなくて一週間何も勉強しなかった」と言う人もいます。

かつては僕もそういう頃がありました。

幸い、それを痛烈に非難してくれた先輩税理士がいたので、イラッとしながらも自分を見つめ直してここまで辿り着けました。

そういう人がいてくれれば良いですが、そうでなければ自分で気付くのは大変です。

年明けに気付いても手遅れ。合格発表の結果を待って…という考えは捨て、常に最悪を想定して取り組む事が結果的に合格への近道です。

合格すればいろんな人がチヤホヤしてくれますが不合格では…ということです。