不安情報社会を生きる
今に始まったことではありませんが、数年前から特に「不安」を商材にして金儲けを目論む人間が増えました。
おそらく誰もが聞いたことがあるかと思いますが、AIやITによって今ある仕事のほとんどが失われる。というのがその最たるものです。
税理士がトップクラスにランクインしていますが、時計修理士も消えるのだそうです。
なり手は少ないでしょうが、自巻きや手巻きの時計を愛用する人はたくさんいます。おそらくクオーツしか使った事がない人間がスマートウォッチに感動して吹聴しているだけでしょう。
むしろ時計修理士はニッチな仕事かもしれませんが、だからこそ勝機がある仕事じゃないかと思います。
ビジネス雑誌などではずいぶん前からAIが仕事を奪うという特集記事がありましたが、未だにそれをネタにして「モチベーショナル◯◯」、「◯◯スピーカー」など、「自称」でしかない怪しげなフリーランス?がSNSを中心に跋扈(ばっこ)しています。
人間社会で商売をしていくには「不安」や「足りないもの」を解消してあげる代わりにお金をもらう。というのが根底にあります。生命保険や損害保険を例に考えてみたら分かりやすいかと。
なので、不安を煽って目立とうとするのは手段のひとつかとは思いますが…。
情報の根拠や誰が言っているかを必ず確認しましょう。
SNSやネットなどでは大半が「受け売り」、「孫引き」、「剽窃」です。
パクりの薄っぺらい情報ということです。
「アメリカの◯◯大学の教授の論文によると…」とかあったら「あぁ、受け売りか。」とスルーして良いかと。
メンタリストDaiGoさんほどの勉強量で咀嚼して展開する人なら良いのですが、他の大半はDaiGoさんのオマージュに過ぎません(余談ですが、こういう所にも「先行者利益」があるわけです。)
借りパクの知識で「AI」や「IT」をエクスカリバーの如く振りかざしてラグナロクを謳うのは黄昏時まで頑張って汗水流して働いている人に対して無礼です。
確かに「無くなる仕事」はあると思います。明治維新で「武士」という職業は消えました。コンビニの登場で「駄菓子屋」はほぼ無くなりました。
とはいえ、無くなる仕事があると同時に生まれる仕事もあります。その時の需要に乗れば良いので、「無くなる」というマイナス思考を煽るものに囚われないようにしましょう。
SNSは自由過ぎる世界だからこそ要注意
Instagramや Twitterの投稿は詐欺や性的なものでなければほぼ何でもアリの世界です。
そんな世界で聞き慣れない資格?肩書き?でコンサルをしているのは、言ってみれば「無許可、無資格で営業しています」というようなものです。
ことさら「メンタル」を売りにしているものは。
メンタル…人の考え方は型にはめるものではありません。
当たり前ですが人それぞれ違う容姿で違う環境で生きているので、「価値観はひとそれぞれ」です。
成功者のマネをしたところで自分も成功するわけではありません。
自己啓発本や成功者の自伝、はたまたメンタル系のもっともらしい御託を並べたSNSに書かれている事を信じて成功したり悩みが消えたりするのなら誰も年金を不安にする事もなければこんな自殺大国ではないはずです。
成功者の華やかな暮らしぶりを見て、身に付けているものや滞在先をトレースしたところで後に残るのは身の丈を超えた請求書と虚しさだけです。
人並み外れた苦労や努力と、その結果掴んだ運。そういった土台があっての華やかな世界なので、マネをするなら見えない所を見に行って吸収しようとする姿勢が大事です。
少々脱線しましたが、精神論のSNSはその発信者をしかと確認してから影響を受けるようにしましょう。お金を払ってコンサルを受けるというサービス展開をしている人間は特に注意が必要です(評判の良い医者やご飯屋を探す感覚でいましょう)。
そんな事をSNSを見て感じた次第です。
そして、ここに書かれているのは全て、あくまで、少し周りと違った生き方をしている僕の主観、偏見、独断です。
ご一読して頂いている皆々様が僕という人間をジャッジした上でご判断いただけたらと思います。