仕訳入力の手間をどうするか
電子申告すらした事がない、80歳近い税理士の下での仕事もいよいよあと1週間で終わります。
やっと…やっと、自分の思うように仕事ができます。
脱アナログ事務所
電子申告をした事が無いというと驚かれますが、他にも未だに記帳代行で無駄に時間を費やしたり、メールすら使わず電話とFAXを多用したり…昭和のまま時が止まっているような所でした。
提案しても変わる事に拒否反応を示す人間ばかりで、未だフロッピーディスクを使ってる職員もいるほど。
そのような環境に15年間近くも在籍してしまい、同業者仲間と話すとやはり僕自身も遅れているなと痛感します。
そこで独立にあたり真っ先に意識したのがスキャナーを使うこととクラウドを使うこと。
スキャニングしてそれを仕訳に取り込めればカタカタ入力する時間が省けるし、EvernoteやDropboxを使えば紙を減らせます。
「ひとり税理士」として活躍されている方々の著書やブログ、メルマガを読んで準備をしていました。が…。
スキャニングの壁
スキャナーを使う事は、一番期待していただけに一番残念でもあります…。
僕の場合勘違いなのですが、伝票もスキャナーで取り込んで仕訳に出来ると思っていました。
ところが、弥生に問い合わせてみると、レシートしか無理。伝票はもちろん手書きの領収書も無理。ということです。
さらに、スキャナーで取り込んだとしてもレシート1枚につき1つのファイルとしなければならず、その日の売上帳の裏面にレシートを複数枚張り付けてある場合はスキャナーで読んでも無理なので、弥生のレシート取り込みアプリを使います。スマホのカメラで撮るわけです。
しかし、僕のiPhone6sではそのアプリが起動しません…。
幸い、格安SIMに変える前のAQUOS R2があったので、そちらが使えますが。
レシートしか読み取れないというのは、恐らく他社の会計ソフトもそうなのでしょう。
アナログな事務所は関与先ももれなくアナログなので、コレは致命的でした…。
会計ソフトすら導入していない、全て手書きの所が多数です。レシートではなく手書きの売上管理表、入出金伝票、振替伝票がごっそり送られてきます。
顧問料が安いのだから、せめて現金出納帳をExcelで、銀行口座はネットバンキングを。レシートはその日ごと紙に貼らないで…お願いしなければならない事が山積しています…。
とはいえ、ボスが80歳近い高齢者のためお客さんも還暦以上の方が多く、パソコンにすら拒否反応を示すケースがほとんどで、あと静岡県民の気質なのでしょうが「変わる」ということを極端に嫌います。
結局、預かった資料で僕が会計ソフトに入力しなければなりません。
ひとり税理士でやる以上、作業屋さんになってはいけない。
今変えないとすぐ「ひとり」の限界がくる。
まず、お客さん全件の電子申告の開始届を作成することから…そんなスタートです…(笑)