1円を稼ぐ

僕が独立開業し「ひとり税理士」を選んだきっかけを与えてくれた井ノ上陽一さんの今日のメルマガのお題でもあります。

給料ではなく、自らの力で生み出すお金。

自力で稼ぐことの大変さは勤め人の給料の比ではないなと痛感しています。

もちろん、勤め人としての給与所得も、1カ月間嫌々ながらも耐え抜いて、やっと得られる対価なのですが、苦痛に耐えても貰えないかも知れないのが事業所得(自分で稼ぐこと)です。

税理士として独立する前は貴重なコレクションをフリマアプリで売ったり、ネットワークビジネスをしてお金を得ていたこともありますが、やはり楽なものはありません。

税理士業一本でやりようによっては大きな稼ぎを得ている人がいっぱいいますが、ひとり税理士としてやっていくとなると大きく広げ過ぎるわけにもいきません。

とはいえ、税理士業一本では自分の身に何かあったとき、今のコロナのように世の中の仕組みを壊すようなインパクトがあったとき、食べて行けなくなるおそれがあります。

視野を広く持って情報をつかむ

たった1円を稼ぐにしても、何をすれば良いのか?

本業をおろそかにせず出来るものでないといけません。

不動産を賃貸するには初期投資に大きなお金が必要なので今の僕にはできません。

投資をするにしても、投資は博打の要素が大きいので余剰資金でやるもの。長期的な目線で続けなければなかなか実りがありません。

そうなると、これから世に打って出ようとしているもの、ベンチャー的なものにうまく関わっていくしかないかなと。

人と同じ事をしてもすでに圧倒的な成功をしている先駆者がいるので勝負になりません。

ビットコインが良い例でしょう。当時、仮想通過なんて誰もが信用できなかったと思います。

ところが、最初にやっていた人は大きな利益を得て「億り人」と呼ばれるほど。しかし、今仮想通貨を始めたところで大きな利益は出せないでしょう。抜き取られるリスクもあるかと。

ごく普通の商売にしても、税理士業、飲食業、理美容業、建設業…どれをとってもありふれていて客の奪い合いです。奪い合いの成れの果てが価格破壊で、疲弊していきます。

ライバルがいない、ブルーオーシャンを探さなければなりません。

平民に良い話は来ない

最近ではクラウドファンディングがあり、新しく打って出ようとする人と絡むチャンスがぐっと増えました。

しかし、より良い見返りを得るには多額の出資をしなければなりません。

つまり、新しいモノやサービスを開発して世に打って出ようとする人は、資金調達に富裕層を頼るということです。

極端な言い方をすれば、貧乏人に頼んでもお金を出してくれる訳がありません。

だから、最近に富裕層や大企業で働く人の元にお金のにおいがする情報が集まります。

市場開拓のお手伝いをすることで先行者利益にありつける訳です。

僕たちが毎日使ってるスマホ、携帯電話の通話料の中にも、当時携帯電話を世に広めるためのお手伝いをした人たちに渡るお金が含まれているといいます。

広めるには口コミが欠かせません。CMを流すには大金が必要になりますが、スタートアップ期に広告宣伝費に多くをかけられません。つまり、日本人が忌み嫌うネットワークビジネス、マルチレベルマーケティングになるわけです。

高額商品を買わされる、しつこく勧誘される、そういうのは断った方が良いと思いますが、本気で世に打って出ようとしているものはそうではありません。

携帯電話が初めて世に出た時は平野ノラさんのネタのような物。あれを持っていた人は見た事ありません(梅宮辰夫さんが娘に持たせていた話は有名ですが)。高価だし変だし無くても困らなかったから。それでも、あれば便利になる。必要になる。そう信じて売り続けた結果、性能も上がり、一般的に携帯電話として認知された時は誰も疑わず買いに行ったはずです。

みんなが持つようになってから今日のスマホに至るまでの発展の著しさは言うまでもありません。

新たなサービスが生まれる時とはそういうものです。

今は無い=常識でない=怪しいもの=先行者利益の可能性

これが分からない日本人がほとんどです。

好調な関与先の社長(初代)に聞いてみると、創業当時は周りに同じ店が無かったからという話をよく聞きます。

一方で、今は起業しようにもほとんどの仕事が飽和状態です。

僕も含め「雇われ人でいる不安」とか「雇われ人よりマシ」というケースが多いのではないでしょうか?

そんな中で、収入の柱を確立するには、本業はもちろん、細くても良いから何本か柱を立てておく必要があります。

一本の大黒柱だけでは家は支えられません。

細い柱がいくつかあって屋根を支え、壁を支え、雨風をしのげるようになるわけです。

日々の生活も雨風をしのげるよう(コロナショックや自然災害による避難生活など)、柱を増やす努力をしていくべきでしょう。

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