独立して良かったこと
前職の事務所から独立して4ヶ月経ちました。
ひとり税理士4ヶ月…まだまだヒヨッコですが、すでに勤め人には戻れません。
それくらい独立の魅力に取り憑かれています。
独立のデメリット
とはいえ100%安泰というわけではありません。当然デメリット、不安もあります。
- 自分の身に何かあったら仕事ができない
- 突然お客さんを失うこともあり得る
- 全て自分の責任
もちろん、予防策は考えてあります。自分がダメになったら次の信用できる税理士のツテはありますし、すべて自己責任だからこそお客さんとの意思疎通をしっかりする、上から目線にならない、話し方や身なりに気を付ける…そういう意識が生まれます。
デメリットも結果的にプラス要素です。
独立のメリット
これは計り知れません。充実とはこういうものなのかと。ストレスも激減しました。
- 通勤というストレスがない
- 嫌な上司、部下の存在がない
- やりたいようにやれる
- 経営者の気持ちが分かる
- 時間に余裕ができる
- 将来に対するワクワク感がある
- 外食が減った
すぐ思い付くだけでもこれだけあります。
特に、自身も経営者になったことでやっとお客さんの苦労に共感できるようになったなと。
他にも二世、三世の税理士であればお客さんのところの社長の子息の気持ちも分かるでしょう。
そういった所から信頼関係が生まれることもあるのではないかなと。
あとは時間を自由に使えること。
基本的には一般的な会計事務所の営業時間でやっていますが、時に少し横になって休憩したり、早じまいしたり…そういうのも自由です。
自分のペースで、理不尽な指示にイラッとする事もなく、自分の拘りでやれる。
お金の不安がまったく無い訳ではありませんが、ストレスが減った分浪費も減ります。経済的余裕以前に精神的余裕があってこそなんだなぁとしみじみ感じています。
独立すると決めた時はもちろん怖さもありましたし、周りからも「こんな時代によく独立するねぇ」と驚かれたものです(税理士になって独立しない方が謎なのですが…)。
何ごとにしてもそうですが、失敗したときに周りに何て思われるか、失敗して失うもの、そちら側に意識が行き過ぎている人が多いのかなと感じます。今の時代がそうさせるのでしょう。
でも、一歩飛び出してみて見えたもの、得られる物、プラスの物だってあるはずです。
失うことを恐れて変わらない事を選んでも、変わらないのは自身だけで時代は変わっていきます。
変わらないことを選んだのだから今のままが続く…と思っていても、それは緩やかな下降線を描きます。現状維持すら努力しなければ維持できません。楽器やスポーツの練習を考えればよく分かるかと。
雇われていれば、一か月我慢すればお金を貰えます。年齢が上がれば昇給もするでしょう。
しかし、それがどこまで続くか。50歳を過ぎたあたりから「役職定年」で給料が減るという話も耳にします。今の会社が自分の定年まであるかも分からないのが今の世の中です。
税理士業界ではその辺はあまり関係ないかもしれませんが、無資格だったら有資格者が倒れたら失業者です。
経営にタッチしない、後継者でもない社員税理士だったら、関与先の経営者の苦悩は分からないでしょう。
税理士だって客商売。
「お金くれるからやってやる」ではなく「お金を頂くためにやらせて頂く」の精神で。
あ、でも「お客様は神様だろ?」と自分で言ってしまうような人からはそもそも仕事を頂かないようにしておりますが…。