安売りは感謝されない

僕が先日まで所属していた事務所はとにかく料金が安い所でした。それはもう人件費を相当圧迫するほどに。

そんな事務所から独立したのですが、引き継いだ所のいくつかにずいぶん足元を見られています。

前の事務所の料金は他所の税理士のホームページを見るなりして価格帯を調べて頂ければ一目瞭然の爆安さなのですが、それをしない一部の人からはそこから更なる値下げを要求されています。

前にも述べましたが、

開業したて=逆が少ない=強気で出ても断らないだろう

といったところでしょうか。

申し訳ありませんが、当職がこのように解釈した場合には契約をお断りさせて頂いております。

我慢してやる仕事に真心など込められようはずがないからです(僕はそういう人間です)。

元々安過ぎるのに「まけろ、まけろ」と。

そう言われてしまう自分の力不足も当然にあるのですが、その程度にしか見てもらえないのならそれはそれ。現実なので仕方がありません。

相手にどう捉えられようと自分を安売りしたり信念を曲げるつもりはありません。

むしろ、当事務所で最も多く報酬を支払って下さるお客さんは勤務時代から敬意を表してくれるし喜怒哀楽をぶつけてくれます。

逆に単価の安い所ほど税務以外の案件や脱税、不正受給を匂わせてきます。何でも屋だと思われているかのようです。

安かろう悪かろう

なにも税理士報酬に限った事ではありません。

何にしても安いものはぞんざいに扱うものです。

安く買ったものは「雨用」「仕事用」などと消耗が激しい所に配置されます。

高いものは「勝負服」「よそ行き」など、いざという時のために大切にします。

高級料亭に行く時とファミレスに行く時でも違いがあるでしょう。

税理士の仕事も安くするとそういう目にあいます。

「安くやってるんだからこれくらいで良いか」という油断から大きな失敗につながるリスクもあるでしょう。逆に正規のお代を頂いていたら「お金もらってるんだから失敗できない!」と慎重さが増すというものです。

目の前の年間数十万円のために我慢や溜飲の下がらない思いをしながら仕事をするくらいなら新規獲得に奔走した方が遥かにましです。

お客さんを選ぶと言ったら傲慢な感じがしますが、それができるのがひとり税理士の特権です。

関与先の黒字率90%超を公言するために決算書の内容で関与するかどうかを決めるという事務所もあるくらいですから、それに比べたら気が合うか合わないかで決めるのは至極普通のことかなと。

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