ヒヤリハットをどう予防するか
「人間は間違える動物だ」と小学校時代にお世話になった先生が度々言っていました。
どんな偉人にも間違いはあると。
税理士も全ての税務に精通している訳ではなく、時に案件が舞い込んできてから必死に調べることも。ほかにも誤った思い込みをしていてみたり。
「人間だもの」で済む範囲内ならまだ良いですが、小さな間違いが大きな税負担に繋がる恐れもあるわけです(そのための保険もあるほどです)。
税理士法人で税理士が複数人体制であるとか、勉強家のスタッフがいる事務所なら知恵を出し合って防止できる範囲も広いですが、ひとり税理士となると全て自分で答えを出すしかありません。同業者仲間に見解を聞くことはできますが、すぐに返事を貰える訳でもありません。
他人のヒヤリハットを頂戴する
たまたま書店で目についた「 “>税理士業務のヒヤリハット」という本。コレがなかなかよろしいです。
幸いまだこれに記載されているような相談案件が無かっただけで、いつ来てもおかしくない身近なものが多く、危うく自分も同じミスをするところだったと読んでるだけでヒヤリハット気分が味わえました。
著者が冷や汗をかいた案件と、それをどう対処すべきであったかが簡潔に分かりやすく書かれています。
こういった実務書にしても、自伝にしても、本には先人が人生をかけて体得した知恵が高くても2,000円台で手に入るという魅力があります。
社会人になっても勉強することを忘れずに
学生時代も税理士受験の頃も、およそ勉強というものは大嫌いでした。
当時はバイト先の若い社員さんから「学生に戻れたらもっと勉強する」と言われ、「学生だから遊ぶんじゃないですか」などと言ったものです(もちろん後悔しています)。
特に今は目先の楽しさに目が眩んでいる人が多いのではないかなと。真面目でいることが軽んじられ、他人の迷惑を考えず自己中心的でズル賢く悪っぽいのが増えて、そういう人間が良い思いをしているように見えます。
僕はここに勝機を見ています。
学ぶ意識がある人は少しの努力で自分の周りのある程度の人間はたやすく抜き去ることができるでしょう。
それくらい今は学ばない人間が多いです。
今の風潮をチャンスと捉え、世の中の変革に備える。
学ばなければ時流に取り残されます。