未熟者にスランプは無い

故、野村克也監督の言葉です。

「技術的、精神的に未熟な選手ほどスランプを口にする傾向があることに釘を刺した。スランプとは一流の人だけが使っていい言葉。」

受験時代にグサッときた言葉ですが図星だったので、それ以来口にしないようになりました。

当時は「スランプだから気分転換しよう」と遊ぶ理由にしたものです。結果、その間に勉強していた人のラストスパートで追い越され…僕は不合格。そんな時もありました。

意気込みだけでは合格しない

高いお金を払って学校に通って税理士試験を受けるので「やるからには合格する!」となるわけですが、そんな意気込みだけで合格できたらこんな楽なことはありません。

よく「引き寄せの法則」とか「言霊」とか言って合格するぞと口癖のように言っていましたが、そうそう都合よく引き寄せられて来ませんでしたし自己暗示もかかりませんでした。

同じ科目を受験する全国のライバルも日々進歩してるわけなので、自分も進歩しなければなりません。

今思えば、不合格を積み重ねたのは相応の理由があったなと。

毎日仕事の後に大原に行って、土日も朝から自習室や勉強会に行って、直前は有給休暇を全て使って朝から晩まで12時間以上勉強していたのですが、それでも要領だとか質だとかに反省すべき点はありました。当時はそれで精一杯でしたが。

着地点はしっかりと定めよう

昨日、来シーズンから初めて税理士を目指すという人にアドバイスを求められ、僕の十八番である失敗談からのアドバイスをしてきました。

当然、初めてのことで分からないことだらけです。

僕は功を焦って初学者なのに上級コースに入ってしまい(説明会で合格率高いし簿記2級あるなら大丈夫と言われたから)、その後18年も要するきっかけとなりました。

長引くうちにいつしか「諦めてないからそのうち合格する!」という思考に変わってしまったわけです。

このような姿勢では「今年必ず合格!」という人に敵うわけありません。

僕だって当初は30歳までに合格して東京で働くという目標を持っていました。が、予定は10年も遅れて今に至っています。

「置かれた場所で咲きなさい」という言葉がありますが、それは結果論。何かにチャレンジするのならまずは「こうありたい」と願う自分の姿を明確に、鮮明に妄想しながら進む。

そして何より大事なのは孤軍奮闘しない。必ずその道の先を行く人を味方に探しましょう。先人の成功談、失敗談は貴重な情報です。

知らない道には道標が欠かせませんので。