税理士それぞれの「我流」
解読も至難の業
確定申告真っ只中で、今回の申告から僕に任せてくれるお客さんが何件かいらっしゃいます。
税理士それぞれ、会計ソフトも違えば仕訳も根拠も税制の解釈も違います。というのを痛感しています。
長期でもない前払金が期首からずっと残っていてお客さん自身も何か分からない、減価償却内訳表の物件の記載がアパート建物の名前だけでどれが建物なのか付属設備なのか構築物なのかが分からない…など、面倒な事前準備が必要になります。
前の税理士がすんなり教えてくれない
決算となると税理士任せになる部分が多いので、お客さん本人に聞いても分からないことが多々あります。
こういう時は前の税理士に問い合わせれば手っ取り早いのですが、現実はなかなかすんなりいきません。
税理士を変えるということは何らかの不満があって…というケースがほとんどでしょう。今回は一年間に3回も修正申告をすることになって信用できなくなったという方でした。
にわかに信じがたいのですが、一年分を見てみると…あぁなるほどなと。
この方を担当した人間に言ってやりたいことは山ほどありますが、おそらく複数の人間が分担しているのかなと。そんな感じがする代物でした。あと「自分らが分かっていれば良い」というような。
埒があかないので前の税理士事務所に電話したのですが…客を取られたとでも言いたげな態度で不愉快極まりないというような口調で冷ややかな対応でした。
担当は無資格者の分際でこの対応。それでいて何度も失敗しておきながら手数料の催促をする始末。だから逃げられるんだよと。
お客さんも働きかけてくれたのですが、結局最後まで責任者は出て来ず、担当レベルで揉み消そうとしてる感が満載でした。
こちらは金融機関に紹介されただけなのに何でこんな対応をされなければならないのか…こういうところに評判の差が出るのでしょう。
当たり前のことを普通にやるだけではダメ
普段から意識するよう心掛けていることです。
今いるお客さんが来年(来期)もいてくれるとは限りませんので。
そういう危機感を持つようにしています。
先生!先生!と言われて傲慢に、目上になりがちな立ち位置だからこそ「客商売」であることを強く意識しています。
であれば、丁寧な仕事をしようという心掛けもできるものです。
仮に契約を打ち切られて、次の税理士に渡すのが恥ずかしくない商品でありたいなと。そんな我流を貫いていきたいものです。
それゆえに多くのお客さんを抱えることはできませんし、無資格の人間を雇うつもりもありません。
「税理士が雑用をしちゃダメ」と言われましたが「雑用」と思ってる所にミスが潜んでいるもの。
「体勢に影響はないから…」でうやむやにするのはそれこそ「雑」ではないかなと。