勝てないチームと合格できない受験生の共通点
地元のJ1チーム、清水エスパルスが開幕3連敗。未だ白星がありません。
昔は「サッカー王国静岡」と言われ、キングカズやゴン中山、小野伸二に高原直泰…レジェンドを数多く輩出した土地なのですが…。
ジュビロ磐田はJ2とJ1を行ったり来たり、清水エスパルスは万年残留争い。練習試合とはいえJ3にすら負ける有様です。
そもそも目標設定が違う
強豪とそうでないところ、常々感じるのは選手のモチベーションが違うということです。
強豪チームの選手のインタビューを見ていると「優勝」「連勝」「日本代表」という言葉が聞けますし、前のめりな印象、声の強さがあります。
一方、万年残留争いをしているようなチームの選手は「まず一勝」「残留」「もう一度確認して」という言葉ばかり。結果も相変わらず、何を確認しているのか分かりません。
税理士受験生にも同じところがある
僕自身が税理士試験に時間をかけ過ぎたので、思い返してみるとああなるほどと同じような反省点があるわけです。
アスリートと同じで、着地点が違うということです。
常勝軍団と万年残留争いのチームとではシーズンの目標が前者であれば「優勝」、後者であれば「残留」良くても「一桁順位」といったところでしょう。
受験生の場合も誰しも「合格」は当然掲げていますが、合格する人とそうでない人の差は本番が近づくほど変わってきます。
ちょうど今時分、未だ合格を意識して頑張り続けてる人がいる一方で、すでに「来年頑張るよ」と言っている人を一定数見かけます(僕にもそういう時期がありました)。
まずこの時点で「諦めてるので試合終了した人」が脱落します。よく、「上位3割に入れれば合格ラインで勝負できる」というのはこれらの人が記念受験して分母を大きくしてくれるからだそうです。
合格ラインでの勝負こそ着地点が大事
税理士試験は根性論での戦場です。本試験の前から諦めたような発言をしているうちは合格しませんし、本気で合格を目指している人からしたらマイナスオーラを振り撒く存在は目障りです。
合格をより引き寄せるためには合格した先のことを考えるのが大切です。
税理士になるのが人生のゴール地点ではありませんので。
どこかに旅行に行く際、特に海外旅行の場合は、ただ行き先をナビに入れるのではなく、泊まるホテルや観光する場所、食事や温泉、それらの予算、色々計画を立てているでしょう。そうする事でより充実した旅行が叶います。
人生においても同じで、ただ税理士になるだけではその後のビジョンが無く、苦痛・苦行でしかありません。
一方、税理士になったら独立したいのか、大手監査法人でチャレンジしたいのか、暫くは我慢していた事を存分に楽しむのか、そういった人生の道程も意識している人は税理士試験の合格は通過点でしかありません。
試験が苦痛なのは誰もが同じですが、その先を見ている人はテンションが違います。
税理士であることが前提で、その上でのビジョンがあるからです。
このビジョンがあるかどうかは自身が合格できる確率に大きく影響します。
根性論の世界だからこそ、メンタルが大きく左右するからです。
常々こうありたいと思う自身の姿を明確にしましょう。そうするとその方向に思考が動き、行動に繋がります(吉田松陰もそんな名言を残して、明治維新の英雄を育て上げています)。
清水エスパルスの選手はどこまでそれを考えているのでしょうか…。