キャッシュレス決済は有効か?

5%還元の恩恵か、去年からキャッシュレス決済が一気に広まりました。

僕も最近ではすっかりスマホやカードでの支払いばかりです。

便利な反面、疑念も感じる。

半年くらい使ってみて感じた事を書き記しておこうと思います。

現金を持ち歩かない、現金で決済しない、これだけでもずいぶん楽になりました。

財布を忘れてもスマホがあれば買い物ができる。キャッシュレス決済に対応している店が一気に増えて、ほとんどの店で使えるので便利です。

お金というツールの受け渡しが無いので、コロナウイルスの感染が広まる中、誰か触ったかも分からないお金のやりとりをすることもないので、これだけでもいくばくか感染リスクを抑えられます。

一方で、現金のやりとりが無いため、物を買うときに躊躇することが少なくなったように感じます。

また、数千円という金額をたびたびチャージしてしまい、無駄遣いをしているつもりはありませんがいつの間にかけっこう使ってしまったなと反省する事もあります(5%還元に見事に釣られています)。

便利な反面、ストレスもあります。

支払いの際に店独自の弱いフリーWi-Fiを拾ってしまい、決済アプリがなかなか開きません(そういう時に限って後ろにお客さんが並んでます)。

開いた後もQRコードを読み取って金額を入力したり、バーコードを開いたりというのもストレスです。

この辺は楽天Edyならスマホでタッチするだけなので楽で良いなぁと(未だiPhone6sなので使えませんが…)。

便利だけど不便もあるキャッシュレス決済ですが、個人的に一番疑問に思うのがキャッシュレス決済によるお賽銭や祝儀の支払いです。

これらはテクノロジーでどうにかするとか、払えば良いというものではありません。

祝儀袋や袱紗くらい用意しましょう。

知らない、できないではなく「めんどくさいからやりたくない」が本音、といったところでしょうか…。

便利な世の中なのでラクする事を覚えてしまった人間ですが、ラクする事ばかりでは考える事を怠ります。

考える事を怠るから文化や歴史、他人の気持ちまでも蔑ろにするのでしょう。

下手でも筆ペンで書いて祝儀を贈る。お金を入れる向きや袱紗の包み方、そういう事を学んで対応する。本気でお祝いする気持ちがあればそういっためんどくさい事も楽しめます。

お賽銭も諸説ありますが、賽銭箱にお金を入れるにも作法がありますし、それが魔除にもなると言われています。

お参りに来ていながらスマホで賽銭。願い事だけして帰る。困った時の神頼み。

それを神様は見ています。

そこにQRコードが用意されているから…ではなく、そういう時くらいは文化に乗ってみましょう。流行りに乗るあの感覚のように。

便利というものは考えるということを奪います。

考えることを放棄した人間の末路はこれまでも何回か書いてきた通りです。

このへんについてはInstagramの「あもん」という世間学を生業としている方がおすすめです。どストレートで明快に分かりますので是非。