仕事か趣味か
愛車ラシーンの走行距離が今月中にも19万キロに達する勢いです。
十数年前に買ってから、独立した後は社用車も兼ねるようになって、隣県のお客様への訪問も増え…今では年間2万キロ走っています。
ラシーンは日産から売られているものの、実際に作ったのは高田工業という会社。しかも20年以上前に6年間だけ製造されたもの。そのせいか今となっては部品がなかなか見つかりません。
とうとうお世話になってる車屋さんからも買い替えを勧められてしまいました。
ラシーンはまだ旧車とは言えませんがそれでも20年以上経過して19万キロも走ると直せども直せども次から次へと不具合が出ます。
なのに部品の供給が無い…。リビルトの部品すらも壊れました。
車に興味のない人からは何故ここまでラシーンにこだわるのか理解に苦しむとの事ですが、今は無き個性的な形がたまりません。
単なる移動の道具ではなくて1/1スケールのラジコン、おもちゃといった感覚です。
ただ、こういうのは日常使いの車が他にあった上でのセカンドカーというのが世の主流。
仕事で乗っていると時々ダメ出しされることがあります…。
「経営者に会いに行くのに見苦しい」
「税理士らしくない」
「(ラシーンでは)威厳がない」
「せめてクラウンくらい乗らないと」
「儲かってないように見える」
などなど「仕事」の目線では散々な言われ方をしたものです。
しょっちゅう入退院を繰り返してる車なので、お客様のところに行く途中で故障して約束に間に合わない…などということがあってはいけません。
おわりに
僕ひとりで十数年間16万キロ走り続けたラシーン。
発売から24年も経つと希少種になって人気が出始めて…当時はバカにされまくったラシーンが新車時の販売価格より高くなるほど高騰しています。
でも直しても直しても壊れると…心が折れるもの。言うなれば、長年付き合ってきた彼女とのゴールが見えなくて繋いでいた手を離すときのような、ここらが潮時…というような、そんな気分です。
とはいえここまで来ると他に気になる車も無く、「仕事道具」目線にしかなりません。
すぐに慣れるでしょうが、手放すことで後悔もしそうな、A型の優柔不断っぷりが炸裂している次第です。