まずはとりあえずやってみる
失敗したところで命を取られるわけじゃない
とかく最近の日本人は極端に失敗を恐る傾向にあるのだそうです。
それゆえに無意識のうちに思考にブレーキをかけてしまい安全策or失敗しても損失は最小限にという行動に走りがちなのだとか。
そういったこともあってか、せっかく税理士になっても独立しない人の方が多いのだそう。もちろん所属している事務所の居心地が良くて然るべきポジションに就いていて給料も良いということでしたらあえてそこを飛び出す必要もないでしょう。人それぞれ守るものもありますので。
他にも、近頃では恋愛も団体行動なのだとか。告白して撃沈してそれまでの関係が崩れるくらいなら友達のままで良いというもの。
その辺が理解できないあたり、歳を取ったなぁと。世代の差とはこういうものかと痛感している次第です。
ともあれ、失敗とそれに付随する損失を恐れて行動をしないというのは個人的にはつまらないなぁと感じます。
戦国時代や戦時中の諜報活動でもあるまいし、一庶民が何か失敗したからといって命を取られるようなことは現代の日本にはありません(法に触れない範囲内で)。
誰かが「死ぬこと以外かすり傷」と言っていましたがまさにそれです。
仕事で失敗することは誰にでもありますし、僕もかつてはお客様に怒鳴られたこともあります。その瞬間は本当に嫌なのですが、失敗をして恥をかいたり怒られたりして身に付くものもあるかと。
もちろん失敗なんかしない方が良いに決まってますが、人間は失敗する生き物です。やっちまったものは仕方ありません。
失敗から学ぶということはどんな世界でも大いにあることだと思います。
僕自身、数々の受験の失敗を乗り越えてきたからこそ、他の誰よりも受験生の気持ちが分かりますし、チャレンジし続けることの大切さを説くこともできます。とにかくやってみようと思えるようになりました。
何も難関資格にトライしろとか大きな仕事をやってみろというわけではなくて、なんとなく日々の繰り返しで生きないということです。
僕が心掛けている「一日一新」もそう。毎日どんな小さな事でも良いから初体験をする。それだけで視野も広がるし行動力も身に付きます。
最近では整備士でもないのにバイクを分解して自分でメンテナンスすることにチャレンジしています。
最初は些細な部品交換でなんとかなるだろうと思っていたのですが、甘かった…。
キャブレターの分解、洗浄、ガソリンタンクの劣化したガソリンと錆などの除去、電装系の交換…バイク屋に頼むべき案件ですが、40年も昔のバイクなのでパーツが枯渇していたり、修理代がかなり取られそうだったので、調べながら自分でやることにしました。
仮に失敗しても自分の所有物なので他人に迷惑かけませんので。
これで動くようになれば今後も自分でやれますし、この手間を実感することで「もっと頻繁に動かせばよかった」、「もっと大事にすればよかった」という愛着が湧いてきます。
ここに成長があるのかなと。
子供の頃はテストや通信簿というのがあって、自己を顧みる機会がありましたが、大人になったらそういうのはあまりありません。
仕事によっては数値化されて良し悪し分けられるものもありますが、もはやルーティンワーク的に月々の給料日まで我慢してるという方が多いのではないでしょうか?
仕事は食べていくために欠かせないものなので我慢も多いですが、そのような中でも攻めの姿勢(税理士だったら申告業務ばかりでなくコンサルも積極的にやるとか)を持ち続けていると成長し続けられるのかなと思っています。
仕事でなくても趣味や遊びでも一歩踏み込んでみる。古いバイクは何かと困らせてくれますがそこが面白いところでもあります。
そこをめんどくさいと取るか、めんどくさいことが面白いと取るか、ある意味人生の分かれ道でもあります。
旧車のメンテはめちゃくちゃめんどくさいですが…。