他所の税理士がやった申告の修正の依頼を受けたら
タイトルの通りの依頼を受けました。
当初申告をした税理士と申告内容について諍いになり、顧問契約を解除(リコール)となったという経緯です。
本来、当初申告をした税理士が責任を持って修正申告を行う(ミスしたのだから当然無料で)のが筋だと思うのですが、どうらやその税理士サイドも意固地になっているようで…。
それで僕のところに来た次第です。
当然、「いくらでやってくれますか?」という話になります。
まず、大前提として、仮に前の税理士がどんなに杜撰な申告をしたとしても僕には関係ありません。
ラーメンに髪の毛が混入してたからといって向かいのラーメン屋がタダでラーメンを食べさせてくれる訳がないのと同じです。
「さっきの店で半分くらい食べたから、半分だけ食べさせてくれ」というのは一般的には通用しません。
なので、僕としても決算と同じ手数料を頂きます。
「なんで?」「せめて半額では?」と思うかもしれませんが、考えてみて下さい。
知らない税理士がやった申告に誤りがあって、その修正をする訳ですが、単に言われた事だけをやる…では済まされません。
責任が僕に転嫁される以上、他にも誤りが隠れていないか、仕訳から全てチェックしなければなりません。
僕の名前で、僕の税理士印を押す。僕のプライドで完璧な修正申告書を作り上げなければ、僕の沽券に関わりますので。
仕訳のひとつひとつから全てを税理士が直接チェックしますので、どうしても時間と手間がかかってしまいますし、そうなると相応のお代を頂くことになってしまいます。
安くても決算報酬分くらい。場合によっては単発の一年分の手数料になることも。そういう点では、お客さんには大きな負担増になってしまいます。
本来なら当然、当初申告した税理士に落ち度があるので返金すべきなのですが、中には未だ「先生業」と捉えている上から目線の税理士や無資格の職員がいるのも事実です。残念ながら。
そういう税理士を選んでしまったのは気の毒ですが、僕も商売なのでサービスではやれません。
こういうのは気の重い仕事なので、あまりやりたくないのですが…(そもそも当初失敗した税理士が責任を取らないのがおかしい)。
お金を頂いてやるからには一生懸命取り組ませて頂きます。