失敗したらどうするか
税理士も人間。
時に失敗することもあるでしょう。
失敗した後、どうするか。そこに事務所の姿勢が色濃く出るんだなぁと思う出来事がありました。
前回のブログでも書いたお客さんの件なのですが…
税理士側のミスで追加の税金が出たのに、正直に払ったら「コロナ特例があるのに勝手な事をするな」とか、上司に伝えず担当レベルで済ませて揉み消すとか、二度の修正申告の後さらに還付加算金を雑所得に入れ忘れたのを税務署から指摘されて済ませておいた。とか…
1年でこれほどミスをされて、罰金の税金まで払うことになったのに「決算手数料が未払いになってる。払わないならそれなりの措置を取らせてもらう。」と言われたそうです。
まだこんな事務所があるのか…と、開いた口が塞がりません。
どこまでも「先生気取り」なのでしょう。
こういう人間がいると業界のイメージが傷付きます。
昭和ならこれで通ったのでしょうが、時代は令和です。
ぶっちゃけ、税理士なんかいなくても申告できる時代です。
「AIで無くなる仕事」の上位にある業界。そんな中で稼いでいかなければならないわけです。
これからは「高いけど、あの人にお願いしたい。」と思ってもらえなければお客さんを取れません。どんな業種も。
それができなければAIや大手に食われて終わります。
世の流れを見ればすぐ分かるのに、税の知識だけでさも自分はエリートだと勘違いしているようでは先は無いでしょう。
なぜ自分の失敗について「ごめんなさい」が言えないのでしょうか?一方的に封書を1枚送ってきてハイおしまい。お金は払ってね。その姿勢に同業者として怒りを覚えます。
最近、「自分は全て正しい」と本気で思っている人間が多いように感じます。
危ないからクラクション鳴らしたのに睨まれて煽られたり、
店内で騒いでる子供を叱ったら親に睨まれたり、
不正受給を諌めて契約解除したら無能呼ばわりされたり…
時代…でしょうか?
そんな世の中だからこそ、せめて自分は丁寧に生きていたいなぁと。
少なからず「先生」と呼ばれて何も違和感がない税理士は一度自身を省みた方が良いのでは?
と思いました。