ETCとインボイス

昔から車の運転が好きで、仕事の際に高速道路を多用します。

今から15年ほど昔、コペンに乗ってました。

ETCがあれば有料道路のゲートでスイスイなので車を変えても必ず装着していますが、後日一括して支払うので領収書がありません。

今までは何ら気にすることが無かったのですが、インボイス制度が始まったらそうもいきません。

ETCの利用証明書を取得する

消費税を納めている事業者(特に原則課税)は、ETCによる支払いについてもインボイスを意識しなければなりません。

カード会社の利用明細はインボイスに該当しないので。

クレジットカードの利用明細書に加えてETCの利用明細書も必要です。

この利用明細書はETC利用照会サービスに登録して、電子簡易インボイスとしてダウンロードします。

登録に必要なもの

ETC利用照会サービスに登録する際、何も用意せずにサイトに入ってはいけません。必ず下記の2つを用意しておきましょう。

  • ETCカード
  • ETC車載器の車載器管理番号
管理番号を探して部屋と車を何回か往復しました…。

ETCカードは財布に入れている人も多いかと思われますが、車載器管理番号を見つけるのに手間がかかりました(番号の確認方法はこちら)。

外箱なんて着けてもらったその日に業者が処分していたし、説明書をどこにしまったか覚えてない…。

サイトには「車載器本体のラベルで確認できる」なんて書かれているけどどうやら接着してる面のようで確認できない…。

おそらく車検証入れにひとまとめになってるはずだと思い、書類を撒き散らしてようやく発見できました。

どうにも分からない時は身分証明書を持ってカーディーラーやカー用品店に行くと教えてくれるようですが、無駄に時間がかかることでしょう。

インボイスなんぞのために何とめんどくさいことか…。

インボイス対応とするために

ETC利用照会サービスに登録して、利用証明書をダウンロードできたらハイ終了。というわけでも無さそうです。

まず、その利用証明書も使った高速道路等を管轄している道路会社ごとに取らなければなりません。

例えば、静岡市在住の僕が高速道路で大阪まで行った場合、中日本高速道路(株)と西日本高速道路(株)の両社から取らなければなりません。

ただ、毎度毎度の利用分をその都度取るのではなく、それぞれの会社からどこか一回分を取っておいて保存すればOKです。

この利用証明書に加えて個々の高速道路等の利用内容がわかるカード明細をセットで保管する。

ということになります。

おわりに

インボイス、ただただめんどくさいなぁと。

会社の経理担当や僕ら税理士の負担増、税務署の調査官すらも税務調査でいちいちインボイスをチェックするのかと思うと…三方悪しにしか思えません。

とっとと形骸化するなり、いっそ一律10%にして他で減税するとか、簡素な税制であって欲しいものです。