お前が言うな
時に外野というのはウザいものです。
時代なのか、部外者がさも知っているかのように批評してくることがあります。SNSの発達に伴う弊害なのでしょうか。
やってもいない人間にとやかく言われたくないものです。
詳細は聞きませんでしたが、日々パワフルに粉骨砕身の覚悟で頑張っている仲間の税理士が「税理士なんか…」と言われ落ち込んでいました。
僕もお客様でもない赤の他人から「今の時代税理士大変でしょ」「儲かってないから事務所構えてないんでしょ」などと言われたことがあります。「税理士なんか消える仕事」「税理士なんか儲からない仕事」「税理士なんか目指す価値ない資格」ということなのでしょう。
まぁ、根本的に価値観が異なるので気にはしないし相手にもしませんが、「ちょっと黙っとけよ?」と心の中では思ったりします。
まず、税理士になることの大変さを経験していなかったり、中途半端で脱落していった人間が最後まで闘い抜いた人のことをとやかく言うな。と、思うわけです。
仕事が遅くてお客様に迷惑をかけて、それについて受けるクレームは全てこちらの責任ですが、部外者にとやかく言われる筋合いはございません。
これは何にでも言えることです。
何かを始めればああだこうだと謎の上から目線で否定してきます。
やれ立地が悪い、今さら遅い、無謀、怪しい…
こういう人間は「やらなくても分かる」と大層自信があるような物言いをしてきますが、やってない人間に何が分かるのでしょうか?
たまたま近場で同じことをやって失敗したのを見たのかも知れませんが、それを勝手にこちらに押し付けて余計なお節介をされるのは甚だ迷惑です。
それで同じようにこちらも失敗すれば喜ぶのでしょうが、成功した時のことが気に食わないのでしょう。だから出ようとする杭を打ち、芽を摘むのでしょう。
こんなご時世でもやる、こんなご時世だからやる。
実はやる理由とやらない理由は同じです。
こんなご時世だからやらない。という人も置かれた時代背景は同じです。
結局、チャレンジ精神があるか否か。最後までやり抜く覚悟があるか否か。その違いです。
やらないのであれば、やる人間の事にいちいち口出しをしてはいけません。そもそも関係無いのだから放っといて欲しいものです。
おわりに
長い長い税理士試験を経験したせいか、反骨精神が培われました。
それと同時に何かを頑張っている人を応援したくなる気持ちも持てるようになりました。
若者がひとりでひっそりと始めた小さなカフェであってもその人のストーリーを聞くと共感できたりして、遠方であっても足繁く通っています。
一方で「客の回転が悪いから利益出ないんじゃないの?」などとすぐお金に結びつける輩もいるそうです。経営コンサルタントでもないのに。
自身の軸がしっかりしていればブレることはありませんが、飛んでくる蚊の音はうるさいものです。
現代人である以上、ネット社会の弊害で何かと批評したくなるのは分かりますが、どうせやるならば良い部分を見つけてポジティブな批評をしてあげた方が人から好かれるというもの。
修理依頼をした原付が3ヶ月経ってるのに何の連絡も無いバイク屋、注文したのに1時間以上待たされたのに品切れと笑いながら言ってきたストリート系のカフェ、釣り銭を放り投げるように渡してくるコンビニ、そういう実害があるわけではないのなら、優しい心で見て、★4〜5を付けてあげても良いのではないでしょうか?