「コツコツ」を「やり続ける」が成功への道
税理士になることが現実味を帯びてきたあたりから同業者の方とのご縁が急速に広まりました。
税理士受験生時代は同じ教室にいる人は敵だったので(税理士試験の合格は上位10%という競争試験)、仲間は作らないようにしていたものです。
いざ仲間が増えてみると、ポンポン新規顧客を掴める人、補助金をどんどん取れる人、ガチガチの経営計画書を書ける人、スラスラと執筆する人、これら全部できる人…いわゆる「ヤリ手」な税理士・会計事務所職員がいます。
そしてさらにその中には短期間でサクッと官報合格しちゃう人もいます。
ただただ、すごいなぁと。僕にはできないなぁと、あっさり白旗です。
思えば42年生きてきて、これといった華々しい経験なんてありません。
人前で表彰されことは…中学の体育祭のエンブレムのデザインを採用されたくらいです。
それでも、地味に小さい成功はありました。
ちなみに「税理士になった」は始まりであって成功ではありません。それで生活していかなければならないので。
とはいえ、税理士受験生という目線で見たら税理士になったのは成功になるのでしょう。
ここに至るまで、コツコツ、コツコツ、コツコツ…落ちても落ちてもひたすらコツコツ…。
要領よくメリハリをつけられるような性分でもなければ、負けん気の強い性格でもなかったので、一発合格や複数科目合格などできずにひたすらコツコツ毎日勉強していたものです。
思い返せば、高校受験の時も夜中の2〜3時まで苦手な数学を中心に毎日コツコツ勉強していたし、高校の部活でも毎朝ひとりで朝練していたし、大学受験の時も毎朝早く学校に来て勉強していました。
根っからのコツコツ人間です。
すべて小さな物をコツコツ積み上げた結果
平均5〜10年と言われる税理士試験に18年もかかったのですが、これもひとえにコツコツを積み上げてきた賜物です。
数学で赤点を取り、要領も悪く、簿記論に18年。
「これでもか!」では受からず、「これでもか!これでもか!」のもっともっと上…そうやってとにかく時間をかけなければ簿記論も合格できない、理論暗記もできませんでした(理論はひたすら書きまくらないと覚えられなかった)。
幸いだったのは「税理士田中」像が最後まで明確だったことです。
独立後も変わらない
受験生時代は「税理士になったら、やるぞ!やるぞ!やるぞー!」とぐんぐん成長していくマイ事務所像なんぞを妄想したことがありましたが、実際は…まぁ性分どおりの毎日です。
バリバリ営業できるわけでもなく、YouTubeで顔を晒せるはずもなく、ブログすら毎日続けられず…。
今はひとりで2つの事務所を動かしている状態なのでやりたい事もやれないほど追われているのを言い訳にしていますが、とにもかくにも毎日、目の前の仕事を、コツコツと。かなぁと。
サポートしてて忙しいなどと言って僕のお客様に迷惑をかけるわけにはいかないですし、顧問税理士が入院したというのはその税理士の自己都合なのでそちらのお客様にも責はありません。
てんてこ舞いで、ときに先輩税理士や会計ソフトメーカーの営業マンに愚痴を聞いてもらって発散しつつ、コツコツと続けています。
「今月は◯件増えた!」とか自慢げに言えるような実績はありませんが、まだ独立2年目。お金以上にもっともっと信頼を稼がなければなりません。
そんな時こそ「コツコツ」かなと。
「税理士YouTuber!」とか「Tシャツ税理士!」などと目立つことはとてもとてもできませんが、だったら残された手段は「コツコツ」しかありません。
尊敬し、お手本にしているひとり税理士の先輩が仰ってる「コツコツ最強説」を信じて、続けていこうと思います。