スタートが肝心
新シーズン開幕!
9月に入り、いよいよ来年の税理士試験に向けた講座が開講しました。
先月の税理士試験からほんの数週間。コロナ禍もあり清々と気分転換ができないままの再スタートかも知れません。
ここで僕自身も悩んだのが「9月からどうしよう」です。
8月の試験の手応えで次の科目に行くのか、12月の結果を待つか。
受講料も高いので悩みどころです。
漫然としていてはいけない
残念ながら試験結果に自信が無くて9月からすぐ同じ科目を勉強する。という場合、僕は試験翌日から勉強を再開していました。
さすがに過去問や直前答練レベルの問題はやりませんでしたが、個別や定例、実判レベルのものを解いていました。
どうせやるのだからブランクは空けずに。
自信が無い、納得のいかない答案しか作れなかった自分への罰、戒めといったところです。
「ライバル全員ぶっちぎって来年こそ合格してやる」
と、強い意思を持って。そうでなければ「税理士にオレはなる!」という自分を保てなかったので。
大原の先生や職員にも「息抜きしたら?」と言われたものですが、むしろシーズンオフの大原は静かで集中できます。プロ野球やJリーグの開幕前の合宿みたいなものです。
良い結果が欲しいから良い準備をする。
といったところです。
束の間のオフシーズンを返上したのは自信が無かった時だけですが、とりあえず12月の合格発表まで待とうという時でも自主勉は続けました。
そうして勘が鈍るのを防いでいました。
ほぼ毎日、最低でも総合問題1つ。土日もどちらか片方、午前中だけは勉強する。簿記に関しては毎週外部の勉強会に出席していました。
4ヶ月放置すると挽回が大変なので。
たとえ最後の1科目でも12月の合格発表までは落ちたことも想定した行動を保ちました。
要領が悪いから質より量で勝負した
大原時代からの繋がりの同業者とはどんな経緯で親しくなったのか覚えていません(陰キャなので近づくなオーラ出しまくってた)。
当時の僕を知る人は「毎日、本当に毎日ガリ勉してる姿に興味を持った」との事。
僕はデキる人たちと違ってオンオフの切り替えも下手だし要領良くもできません。トントン拍子で合格していく人とも同じ土俵で戦わなければいけない。じゃあそんな彼らとどうやって渡り合うか。
勉強量だけは誰にも負けない
何度も不合格を経験して自分に全く自信を持てなくなっていたので、これくらいしか思い付きませんでした。
要領良く、正しい努力、そんなのは謎の上から目線で言ってくるだけで、じゃあどうしたらそれができるのかは誰も教えてくれません。
僕自身の正しい努力は合格を掴むまで這いつくばって泥臭くやる。
簿記論は誰よりも多く解いて、個別問題もやる。財表や税法はとにかく書いて書いて書きまくって、間違える度にマーキングして体と視覚で覚える。
時代錯誤のスポ根、根性論100%でやったものです。
おわりに
幸いだったのは「税理士田中晃広」のイメージだけは揺るがなかったこと。
トントン拍子で2〜3科目受かったのに辞めていった人を何人も見送りました。合格した人より去っていった人の方が多いです。大手企業に就職が決まり、そちらを選んだ人もいました。
どちらが正解ということは無いですが、せっかく志を持って飛び込んだ世界。誰もがなれるものではないからこそ、どれだけかかってもやり遂げる。そこに価値が生まれるのではないかなぁと。
この季節がくると当時を振り返っては気を引き締まります。