勝てば官軍
「頑張ったけどダメでした」は通用しない
オリンピックを見ていると、つくづく税理士試験も似ているなと感じます。
国内でしか通用しない税理士試験と世界を相手に闘っているアスリート達と比較するのはおこがましいのですが、合格=金メダルと置き換えてみます。
税理士受験生は模試でいくら一位を取っても本試験で合格しなかったら意味がありません。A判定で不合格でもE判定で不合格でも同じです。「何やってんだ」「やる気あるのか」と叱咤されます(前職はそういう事務所でした)。
心無いお局からも「どう?やっぱ落ちた?」と(この人間は問題の多い人間で解雇されましたが)。
模試で全国上位3%に入っても本番で落ちたら扱いはそんなもんです。
オリンピアンも金メダルを取れた人だけがひっぱりだこでチヤホヤされるのと同じだなと。
みんな国の代表になるほどの力量で闘っているのに、相手との差や時の運などで金メダルを掴めなかった人にはスポットライトは当たりません。メダルの色が金かそれ以外かで引退後の仕事にも大きな違いがあるのだそうです。
どこぞの独裁者のルカシェンコも金メダルを取れないことに怒り狂ってるといいますし、吉田沙保里さんも四連覇が途絶えた時に銀メダルなのに泣きながら謝っていましたし、1位と2位では天と地ほどの違いがあるようです。
まさに勝てば官軍負ければ賊軍です。
税理士試験も本番での合格がすべて。でも、だからこそ掴み取れたら世界が変わる。
先に合格して世に出て行った人たちが「世界が変わる」と言っていたのはこれかと。
努力はそうそう報われるものではありませんししょっちゅう裏切ってくれますが、それでも諦めないから掴み取れるわけで、その時は「努力は裏切らない」と。僕も今ならそう言えます。
やっと賊軍から抜け出せたかなと。
もちろん、税理士になったらなったでこの世界での官軍・賊軍がありますが…。
おわりに
社会人になってまで受験するという、人と違うことを続ける大変さはなかなかキツいもので、やめる正当な理由はいくらでも見つかります。
そこを乗り越えることで立てる世界、得られるもの、降りかかる重圧、いろいろありますが、それでも今が一番です。
平均年齢69歳の現状を変えていける同志が増えることを切に期待しています。