5時起きの朝勉が正解…ではない。

自分流の勉強方法の確立に役立つ一冊。受験生時代に欲しかった…。

デキる人は早朝に勉強している?

昔からよく聞かされてきました。「朝5時に起きて勉強している」と。

確かにそう言う人は学歴も高く、要領も良くて結果を出しています。

なので何度となくマネをしたことがありましたが、一日たりともできませんでした。

目覚まし時計の音で起きても勉強するテンションにならず、無理して早起きしたせいでその日一日頭がボーッとする…そんな有り様でした。

逆に「良くない」とされてる夜勉。夜中の2時くらいまで勉強してから寝る。そして7時に起きる。同じ5時間睡眠でも、12時に寝て5時に起きるより格段に調子が良かったです。これは今でもそうです。深夜2時を回っても「ヨシ!今日はやり切った!」と感じて寝る方がスッキリしました。

朝型になれないからお前は18年もかかったんだよ。という声が聞こえてくるようですが、高校受験や大学受験も夜型でやってきました。

自分の事は自分が一番分かってるので「僕は夜型」で良かったということです。

それを無理に変えようとして「他の誰か」の成功体験を自分に押し付けたから続かなかったわけです。合わないやり方を選ぶとほぼ計画倒れに終わるということです。

水泳を覚えるにはまず水に飛び込むこと

さて、これを見てどう思われましたか?

①そりゃそうだ。

②や、泳ぎ方を教わらないと。それに体を水に慣れさせなきゃ。

と、意見が分かれると思います。

こうして「拡散型」と「保全型」とに「学び型」が分かれます。直感で②だと思った人に①を強要しても上達は遅いでしょうし今ではパワハラです。

税理士受験にしても同じ事が言えます。

例えば、1年に複数科目を勉強する人と1年1科目に集中する人、自宅など1人の空間で集中できる人とカフェやファミレスでも勉強できる人、それぞれ「税理士試験」との向き合い方に違いがあるわけです。

自分がどんなタイプなのか、己を知ることが合格への近道

税理士試験に挑むには9割の人が大原なりTACなりどこかしらの学校のカリキュラムで勉強しています。そこで税理士試験という「敵を知る」ことができます。

あとは己を知ることができれば百戦危うからず。孫子の兵法どおりに戦いを展開できます。

己を知るためにとても参考になったのが冒頭の本です。

FFS理論というストレス理論をベースに研究された「感じ方や捉え方の特性」を5つの因子として計量化したものです。

読者特典としてアクセスコードがあるので、これで自身のFFS診断(一回限り)をして自分の特性を知ってから読み進めるというもの。

ドラゴン桜のマンガや図解もあるので分かりやすく、自身の勉強、子供の勉強との向き合い方、そういった悩みの解決に繋がるなと感じました。

簿記論が学内では万年一位なのに本番で受からない、先生や周りには「努力のしかたを間違えてる」と言われたものですが、原因はコレかと。

税理士試験はラクして合格できるようなものではありません。「合格の秘訣は?」と聞かれても、まずは「根性」「とにかく勉強量」と、未だ根性論の世界なのは事実です。しかしながら、本来の税理士試験の勉強とともに「学び方を学ぶ」ことも大事なんだなぁと痛感しました。

無駄な努力を省いて効率的に、一年でも早く税理士試験に合格するために。この本に高校生の時に出会えたなら…ドラゴン桜のようにホントに東大に行けたのかもなと強く思いました(税理士試験ほどの期間浪人してたらそれこそ東大に行けたかもしれませんが)。

  • 自分の勉強法を身に付けたい
  • 自分の勉強法を見失った
  • 受験勉強中
  • 目標を達成したい
  • 子供や部下の育成、指導をする

などといった時に活用していただければ。