税理士試験まで4ヶ月(簿記論編)

「あと」ではなく「まだ」4ヶ月ある

今年の税理士試験は8月17日から。新年度になりそろそろ本腰を入れなきゃと一段とプレッシャーがかかり始める頃合いです。

順調に進んでいる人、思うようにいかない人、初めてでよく分からない人、それぞれ置かれた境遇でやられているわけですが、残り4ヶ月。そろそろ試験モードに切り替わってきているのではないでしょうか。

なかなか思い通りに行かない経験…僕は誰よりもそれを経験してきました。

大原で一位を取っても落ちるし、一度もランキングに載らなかった人が受かる。税理士試験はそういう試験でもあります。

僕は複数年やらなきゃ受からなかったのですが、簿記だろうが税法だろうが一発合格する人もいます。

去年は僕の母校の後輩が簿財消の3科目を同時に一発合格して話題になりました。エスカレーター式の私立大学でレベルは三流以下です。

そんな所からも税理士(僕)を輩出しましたし、有望な若手が一人います。

デキる人はそのまま頑張れば良いのですが、なかなか思うように結果が出ない人はここからのやり方次第。

今この瞬間が合否を分ける分水嶺です。

今は成績が振るわなくても「まだ」4ヶ月もあります。大丈夫です。間に合います。

因みに「GWが終わったら本気出す」という人はどうぞ来年も同じ科目をやってください(税理士試験ナメんなという事ですw)。

簿記論は個別問題!!

簿記論の講師は「総合問題をやりなさい」と言います。が、点数を10点以上プラスする必要がある人は個別問題をやるのをおすすめします。それも通ってる学校とは別の。

個人的にはネットスクールの個別問題で力がつきました。

個別問題を侮るなかれ。

総合問題でどれだけ高得点を取っていても個別問題を解いてみると間違いだらけ…。解っていた「つもり」だったことを痛感しました。

ケアレスミスは解ってないから起こる

という教訓から得た持論があります。

もちろん電卓の押し間違えというのも有りますが。

ケアレスミスゆえに「次気をつけよう」でスルーしがちなのですが、そこに落とし穴があります。

ケアレスミスであっても間違いは間違い。個別に戻って解き直す。総合問題をほったらかしてでもそこは徹底する。

100%理解していたなら間違えようが無いのです。90%くらいの理解度では「なまじ分かるから取り掛かる→ミスる」という事が起こります。いっそ分からなくて捨て問題にした方が他の問題に時間を費やせたという戦略ミスにまで発展します。

基本的なところの個別問題を完璧に。それでかなり成績が伸びる。

直前対策や試験員対策に時間をかけるよりもこれまで一通りやってきた項目の底上げが合格への一番の近道です。そしてその方が気楽です。

個別をミスしなくなるまでやる(これは8月まで続けます)。で、実判までにこれまでの定例試験を満点にする。

これでかなり成績が上がります。

定例試験くらいは受判までに80%以上取りたいところです。

8月までコレを続ける

直前期になると皆さん難しい総合問題ばかり回して凹んでいます。

直前模試も解き直しは必要ですが、必ず受判の解き直しもそこに入れましょう。そして間違えた項目は個別問題まで戻る。

「そんな時間無いよ」という人は個別問題を最優先しましょう。

税理士試験は毎回「基本的な理解度を問うた」と試験後に国税庁のHPに作問者のコメントが出ます。

なので基本的な所を押さえれば良いわけです。

個別6.3割、総合3.7割。

細かいですがこれくらいの割合がオススメです。

僕は大原では何度も一位を取ったのに本番がダメで長い間何回もA判定でした。

本番の弱さとケアレスミスの帝王でしたので、「合格者が100だとしたら僕は120必要なんだ…」と分析して、じゃあもう20上げるためにはどうするか?

個別まで戻って徹底的に基礎の土台から構築し直すことでした。

その結果、晴れて合格しましたので、講師陣とは違った目線での勝ちパターンを見出せたなと。

伸び悩みを感じていたら試してみてはいかがでしょうか(あくまでご自身の責任で)。