税法の理論暗記をどうしたもんか

税法の勉強に悩んでいる受験生から相談がありました。

「効率の良い暗記方法を教えて欲しい」と。

なかなか難しい質問です。

理論暗記は人それぞれ

セオリーは「読んで覚える」です。

書いて覚えるようでは時間がかかり過ぎるので。大原でも常々「読んで覚えろ」と言われ続けたものです。

僕はひたすら「書く」ことでしか暗記できませんでしたが。

僕は読んでもなかなか定着せず、根性論120%のやり方で、B4サイズの理論練習用の冊子を両面使って4冊。それで所得税に合格しました。

この時はゾーンに入ったかのように書くべき理論が解答用紙に浮かび上がって見えてくる不思議体験をしたのを覚えています。

書き切れないくらいにサクサク書けて、1行の枠に二段書きしてなんとか書き切った(欄外は採点しないとしか書かれてなかったので)。というくらい完璧に理論が書けたおかげで、計算が壊滅的だったのに合格しました。

ただ、このやり方は極めてマイノリティです。

当時の受験仲間は、

・何度も何度も読み返す

・音読する

・録音した理論を聴く

・理サブを「画像」として脳裏に焼き付ける(超上級)

など、それぞれ試行錯誤していました(録音していた人は「自分や家族の声はだんだん腹が立ってくる」と言って長続きしてなかった)。

こうなると、極論ですが「自分に合った方法を編み出すしかない」ということになってしまいます。

僕の成功した方法を伝えてもその人に合うかは分かりませんので。

それでもラクして覚えたければ…

所得税は根性で書いて覚えましたが、手首や親指の付け根に慢性的な痛みが走るようになりました。今も握力が戻っていないほどです。

これじゃダメだと創意工夫した結果、「7回素読みする作戦」を発案しました。

5回じゃ足りません。

10回は集中力が途切れます。

あくまで「7回」です。

このとき大事なのは暗記しようとしない事。

サーッと流し読みを7回するわけです(最初から最後までか、チャプターごとか、2〜3行ごとかは自由です)。

その7回の素読みの後、読んで覚えるでも書いて覚えるでもやってみると、うっすら何が書いてあったかを覚えてるので暗記が早くなります。

おわりに

あくまで僕のやり方なので、中には読むだけで暗記できる人もいると思います。

結局は「根性」ですから。

でもなかなか効率的だと自負していますので、もし理論暗記に迷いを感じている人がいたら試す価値アリです。

理論のみならず、セリフなどにも応用できるかなと。

ライフスタイル

前の記事

諦めた。