珍客2号
今日、不思議な問い合わせがありました。
「◯◯って税理士さんは◯◯円でやってくれると言っているのですが、そちらはいくらでやってくれますか?」というもの。
車屋とか家電量販店の感覚でいるのでしょうか?
「料金はホームページ記載のとおりです」とだけ返事しておきましたが。
業務請負の契約はしていないのでお客様ではありませんし見込客でもありません。なので神様でもありません(神様ならぜひ神対応してほしい)。
こういう問い合わせが来てしまうということは僕のアピールに不備があったということです。ホームページにはずいぶん事細かに書いてあるのですが、そのせいかちゃんと読まれなかったのでしょう。
あとは、「ひとり税理士」が儲かってないと勘違いして足元を見てるのかも知れません。
確かに諸先輩方のようにレクサスでもなければシビックのタイプRでもありません。20年前の車、40年前のバイクですので。役員会やお付き合いのゴルフに行くとかなり浮いてるのは事実です。
でも高級車に興味が無いだけです。旧車が好きなので。幸い、有難いことに今のところひとりでも食べていけてます。
「ひとり税理士」というスタイルをとっているのは、雇われるのはもちろん雇うのも嫌だからです。
1人でも雇ったら自由が無くなりますし、気を遣います。そういうのはもうたくさんなので、独立してまで縛られたくありません。
一兵卒のままでいれば自分ひとりが食べていければ良いので、仕事を選ぶことができます。というか、そうしないとひとりでは手が回りません。
そういうこともあって、冒頭のような問い合わせについては全てお断りしています。
税金の仕事は信頼関係が大事なので、まず「人としてそれってどうなの?」という人は避けるようにしています。
例えば少しでも安く済ませようとする人。
こちらは苦学の末に手に入れた資格とスキル、知識を売り物にしています。素人にはできないことや難しい判断を自身の責任で行なっています。
中には無限責任を負うような仕事もしています。
そういったことの対価としてお金をいただいているわけなので、そこを値切ったり安売りするのは冒涜です。税理士ナメてます。
という僕の持論です。
喫茶店では一杯650円するコーヒーもコンビニでは110円で飲めたりもします。
それでよければそれでよし。
どちらのコーヒーを選ぶのは飲む人の自由なので、同じように税理士の選び方も自由です。
ですが、喫茶店に行って「そこのコンビニならコーヒー110円なんだけど?」とは言わないでしょう。
医者や美容院だって「少しでも安く」では選ばないでしょう。
司法書士さんや弁護士さんなどのスポット的な仕事の方には税理士から見たらビックリするような料金を払うでしょう。
なのに、密接にお客様の税金やお金を診る税理士は値切られたり、高いと思われます。謎です。「無料の範囲で教えて」とか「ちょっとくらい良いじゃん」って何だそれって感じです(仲良くなればもちろんOKですが)。
コンビニに行ってチロルチョコ一個くらい良いじゃんって持ってきたら万引きです。
何度となくこういう話をしているように思いますが、度々こういうことがありますので。「日本人は目に見えないものにお金を払いたがらない」と言いますが、もしも仕事の質と値段が釣り合わないならそれは真摯に受け止めますけども、仕事をする前からの問題なので…いやはや難儀な国民性ですこと…はぁ。