お金を払う先
「一杯のコーヒーのために片道2時間かけて行く」という話をすると珍奇な人と思われがちです。
同じ生産国、同じ船に運ばれて日本に流通するわけなので、違いと言っても焙煎のしかたと淹れ方の違い程度(そこが大きな違いですが)。
にわかのコーヒー好きなので飲んで「あ、これは◯◯産だね」などというのは分かりません。なので近所のカフェや極論コンビニの100円のコーヒーだって良いっちゃ良いわけです。
商品よりも売る人を買う
僕はあまのじゃくな性分なのか、持ってる事がステータスとなるブランド物だとか1円でも安い物、需要を超えた大量生産の物…といった「物」に焦点を当てた買い物はあまりしません。
高かろうと安かろうと、そのお店が快適なのか、そんな快適空間を作り出す人柄の店員・店主で選びがちです。
人にこだわるのは単に寂しがり屋なだけだとのお言葉も聞いておりますが、何かにつけ人柄に感銘を受ける事が自分にとってプラスになっているような気がして。
「こっちは客ですよ?」「お客様は神様だろう?」という方もいるかと思いますが、そういう謎の上から目線ではなく、自分ではできない事をお金を払うことでやって頂く。そういう気持ちで買い物をすると発見や学びになる事がたくさんあるんですね。
それ故にごく稀にいらっしゃる「この人、僕には売る気無いのかな?」と思ってしまうほどの無愛想だったり、明らかにサービスがよろしくないお店だと…次の足が永遠に遠退いてしまいますが。
おわりに
ともあれ「勝手に好きすぎる人」の創り出す世界はありふれた商品すらも価値のある物として心を豊かにしてくれるように感じています。
我々税理士の業界でも薄利多売で拡大する人がいれば、そういった所の料金表を提示して値切り交渉を初っ端から展開する納税者など色々おりますが、僕なりの流儀で少しずつ「勝手に好きすぎる人」を増やしていけたらなぁと思う次第です。