「無料の範囲でいいから」はナシ。
税理士なんぞをしておりますと、度々言われる言葉です。
「無料の範囲で良いから」「ざっくりとで良いからさ」そう言ってしれっと解決しようとする人間がいます。
家族や友人ならとにかく、赤の他人がそう言うのはいかがなものかと。
無理の範囲とかざっくりと済ませられる=簡単な事ということなのでしょう。
でも、言ってきた人が分からない事でこちらがサクッとできる事…というのは、こちらがそうなるまでの努力と時間とお金を費やして出来るようになった事です。ちなみに僕は税理士になると決めてから資格を得るまで1,065万円を費やしています。
そのプロセスの対価でもあります。
むしろ秒で解決したならそのお代を払ってくれても良いんじゃないかと思ってしまいます。
望む返答を得られないとムスッとする人もいました(有料であっても脱税相談なんか受けません)。
今回の確定申告シーズンでも複数人いらっしゃいました。
当事務所が無料相談を行なっていないのはそういう嫌な思いをさせられたからです。
プロの上手な使い方
SNSでとても共感することを発信している人がいました。以下引用です。
「士業の先生に味方になってもらうと、専門分野について自分では考えつかないアイデアをもらえます。でも味方になってもらうには以下の3つが絶対必要です。
①十分な顧問料を払う
②指示された事はすぐやる
③自分から会いに行く
専門的なアドバイスもらえないと思っている人がいましたら上記3つの何かが足りないと思うので、自責の念で取組んでみると良いと思います。」
おわりに
お客様のところに訪問して経営者どうしで話していると「金払いの悪い人ほどクレームを言う」という話をしばしば耳にします。
無料相談会で税金が高いと言うなら日頃から税理士なり公認会計士なりセカンドオピニオンを雇って節税策を模索すると良いでしょう。
そこに費用が発生するなら高い税金のままの方が逆に安上がりなこともあると思います。それなら無料相談会に行った方がおトクです。
ただ、そこで無料でサービスを受けておいて税金が高い!というのはナシです。
政治家のキックバックが非課税の方がよっぽどズルいのでそっちを共に批判したいものです。