商売人たるや

今年は新規開業の方、これまでの事業とは全く違う事業を新たに始めた方、といった方々とのご縁が立て続けにありました。

お客様の新事業の視察で初めて福岡に行きました。中洲にて。

開業税理士、ひとり税理士という生き方には慣れてきた感覚がありますが、あえて慣れないようにしているのが「お金」について。

並々ならぬ決意で始めたもののみるみる減ってゆく通帳の残高を見て、うまく軌道に乗せられるか、時期尚早だったのではないかという不安。

そういった話を聞くと自分が独立したばかりの頃を思い出します。

空回りして無駄なお金を払ってしまったこともあれば、自身の軸を保つためにあえて顧問契約をお断りしたり。

そのせいで減収となって、食べていけるか不安で眠れなくなったこともありました(もちろん今も不安になることはあります)。

初心忘るべからず

ちゃんと仕事をすることでお客様から頂いているお金。それで食べていってるわけです。

独立して3年目の最中ですが、周りの同期を見ているとだんだんと羽振がよくなってきたように感じます。

高級車に変わっていたり、ブランド物の財布に変わっていたり、行く店が敷居の高いところだったり。

丁稚奉公の無資格時代、つらかった受験時代、そういった苦労を乗り越えてきたからその反動というのがあるのかも知れません。

あと、世間一般の「税理士らしさ」というのもあるようです。

儲かってるように見せる。成功しているように見せる。それが説得力。といったところでしょうか。

なので、同業者仲間の集まりに行くと、違和感を感じてしまいます。自分、浮いとるなーと。

そんな違和感を感じる時は、開業したてのお客様のところに行って話すようにしています。

そうすると、希望の大きさと同じくらいの心配や不安を聞かせてくれたりするので、自分のその時を思い出させてくれるんですね。

同じ経営者として、より良くするにはどうすべきか、顧客を増やすにはどうすべきか、僕も常々考えていたはずなのに、最近は慣れというか落ち着いたというか、ちょっと気が緩んでいるかもと反省させられました。

おわりに

何度も心が折れながらも結果が形になるまで諦めないで税理士となって、当初するつもりではなかった独立という道を選んで、さらに「雇わない」という道を行きながらもお陰様で勤務時代の半分以下の時間で倍以上の収入を得られるようになりました(勤務時代は同世代の平均収入以下)。

それでも「安定」「安泰」と思ったことは一度もありません。

ひとり故に吹けば飛ぶような零細事務所ですから、信用・信頼が何より大事。

僕がレクサスとかベンツとか乗るとたぶん「おらおら!」と自慢げになってしまうので、あくまで「好きな物」を優先して風の時代とやらを満喫しようと思います。

ラシーンのフルレストアの見積もりが100〜150万円。周囲に相談してみたところ、ほぼ全員から「新車買えや!」と。”あたおか”と思われたっぽいです…。

古い物を直しながら使うことこそエコではないのかー!

税理士

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