質問に「こんな事」は無い。

よく、質問の際に「こんな事を聞いてすみません」と言われることがあります。

「こんな事」とは税理士からすれば「初歩的な事」ということになります。

それがいつも何かひっかかるので、思うところを書いてみます。

キャンプもまだまだ知らないことだらけ。

僕は税理士という仕事をしているので、税金には多少の心得があります。

でも、お客様の所に行ったら…運送業のノウハウは分からないですし、カフェ経営のお客様のように香りや味でコーヒーの銘柄を当てることもできません。

習ってこなかったし、やったこともないから知らないんですよね。

知らない事を知ってる人がいる、できない事をできる人がいる。

だから社会経済が回るのだと思います。

だから、税金のことについても、どんな些細なことでもどんどん質問してください

税理士だってお客様からお金を頂くことで食べて行ける、サービス業ですから。

専門書で得る知識よりも、実際に税金を納める方からの素朴な疑問の方が気づきや学びになることが多いのでありがたいです。

ただ、聞いていると「質問しづらい」というのは「税理士先生にこんな事を聞いたら怒られるかも」と遠慮してしまっているようです。

もし怒るような税理士がいたら人格を疑います(僕も無資格時代に某アルファベット3文字の税理士に質問したら怒られた事がありました)。

そういう時はハズレを引いてしまったと思って塩撒いて他をあたりましょう(笑)

あと、知らないことを正直に知らないと言わない税理士も避けましょう。

じゃんじゃん聞こう!

僕は、最初に調べたりもするけど、よく質問する派です。

INFJ気質なので相手の迷惑になるような聞き方はしないよう気を付けていますが。

ことさらお金を払う可能性がある場合は、どんな初歩的な事でも「知る」ために聞きます。

最近で言えば、愛車のラシーンを100万円超かけてフルレストアしようか、諦めて買い替えを検討すべきか…車のメンテナンスは全くの素人なのでなかなか答えを出せず、プロに聞きました。

そういうのと同じかなと。

むしろ中途半端にかじってて自身に都合の良い部分だけを知って質問される方がつらいです。

勘違いをされているのに正しい事を伝えると不機嫌になりますから…(無料相談会に多い)。

税理士を試したいのでしょうか?苦手なタイプです…。

(税理士にも相続を得意としている人、個人事業主を得意としている人、法人や国際税務に精通している人、デジタル資産に強い人…と千差万別です)

おわりに

「質問内容」より「聞き方」が大事じゃないかなぁと僕は思います。

実際にあった事なのですが「いくらでやってくれますか?」と聞かれても答えられません。

お相手の方が何をお望みなのかが分からないと見積もりの出しようがないので。

それよりも「会計ソフトって何が良いですか?」「経理ってどうやるんですか?」と聞かれる方がいろいろお伝えできます。

と、書いていてふと思い出したのが、異性と食事に行くときに「何食べたい?」と聞いてしまったこと。

「何でも良い」と言われたからラーメン屋に行って後からケンカになったのですが、アレは「和食?洋食?」など相手に選択肢を与えなかった私の落ち度だったのかと遠い昔のことを今さら少し反省した次第です。

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