紹介された仕事をどうしたもんか
有り難いことに最近立て続けにご新規様の紹介を頂いております。
同業者だったり金融機関だったり既存のお客様からだったりと様々です。
ご紹介を頂き、契約に至れば売上アップにはなるのですが、僕らのような目に見えないものを商品として商売している人間にも原価はあるわけです。
紹介を受け付けない税理士もいる
僕が「ひとり税理士」のお手本としている何人かの先輩税理士先生たちは紹介を受け付けていません。
最初話は「なんで?」と理解に苦しんだのですが、いざ話を聞いてみたら腑に落ちました。
- 紹介者の顔を立てなければならない
- 意図しない仕事でも受けなければならない
- 不本意な価格で受けなければならない
など、目先の売上欲しさに自分で選べない=我慢をしなければいけない仕事が増えていくわけです。
独立したからには稼ぐも食いっぱぐれるも自由。自己責任です。だから僕も「この人のためになりたい」と思える人に一生懸命になりたいと考えています。
なんだこいつは。偉そうに!お客様は神様だろが!と思われるかも知れませんが、お互いのミスマッチを最初から防ぐことでトラブル回避にも繋がります。ですから、僕の手に負えないなぁ、自信がないなぁ、というような大きな案件やこれまでのキャリアで経験のない案件については正直に「ごめんなさい。経験不足でできません」とお伝えしています。
我ながら情けないし恥ずかしいのですが、新規のお客様を実験台になんて出来ませんし、そんなの無礼ですから。
なので僕の場合「最初に当事務所のホームページをご覧ください」となるべくお伝えしています。
ただ、それが紹介となると対応する前提がすでに出来上がってしまっててミスマッチの温床となってしまいます。
その方も僕もあいだを取り持ってくれた人に申し訳ないと責任感じて凹みますし。
もしも田中をご紹介して頂けるなら、見込客が一番気になる料金体系も全て掲載しているホームページを教えてあげて頂きたく思います。
おわりに
度々申し上げているのですが、例えば美容院に行くと、そのお店のトップスタイリストにカットしてもらうか、アシスタントにカットしてもらうかで金額が変わるというのはご存知かと思います。
それと同じように、会計事務所も税理士有資格者を担当にするか無資格者や経験の浅い者を担当にするかで金額が変わるのも当然でしょう?と思うのです。
もしくは、カフェに行って「隣のコンビニだとコーヒー100円なんだけど。おたくの店、一杯600円って高くない?」などと言われたら…「じゃあ一生コンビニのコーヒー飲んでろよ」と腹が立つかと思います。
それと同じではないのかなぁと。あくまで個人的見解としてですが。
その方がご自身ではできない確定申告や諸々の申請・届出ができて、税務や経営の知識を授けられる職員をひとり雇ったらウン百万の給料を払わなければ勤めて貰えないと思います。と言ってガッツリ請求する「経営コンサルタント」という自称資格の人たちのやり方に比べたら税理士報酬なんて安いものだと思うのですよ。