オフの過ごし方
税理士試験が終わって、試験の手応えの報告や来シーズンの相談が来ています。
そんな中でのお盆休み。さっそく差が出ているようです。
良い手応えがあった人は夏を楽しんでいるようです。それはそれで1年間頑張ったご褒美ですから存分に羽を伸ばすべきでしょう。
一方で、残念ながら手応えを感じられなかった人やボーダーライン上にいて微妙な人も同じで良いものか。
すでに来シーズンの勉強を始めている人もいる
僕は手応えを感じられなかった年は試験の翌日から勉強していました。
大原の先生には「リフレッシュしなさい」と白い目で見られましたが、勉強をやらない癖がついてしまうのが嫌だったので。
ピアノの練習と同じで一日サボれば挽回に三日かかる。というのと似た感覚です。
なにも直前期のようにガッツリやるというわけではなくて、簿記論だったら総合問題の第三問だけやる、30分だけやる、といったユルい具合に。
新シーズンが始まればおのずとヤル気スイッチが入るという意見もありますが、僕の場合は自分のテンションの問題です。「周りが遊んでいる時に俺は勉強した!」という実績を積み重ねていくことで自信がつくということもあります。
手応えを感じられなかったり不合格を経験するということは、何かが足りなかったということ。だったらせめて解いた数だけは誰にも負けないようにしよう。
そうやって意気込んだものです。
今回、試験前にアドバイスを求めてきた受験生の中でひとりだけ、さっそく勉強を開始していました。
本試験を受けている最中に合格が見込めないと自覚してしまうのは残念ですが、難関試験である以上そういう時もあります。
それでも不貞腐れるでもなく遊び呆けるでもなくコンディションを維持して新シーズンを迎えようとする姿勢は立派です。
おわりに
税理士試験に限らず、何か大きなことを成す人は、休み=怠けるではありません。例えば毎回日本代表に選ばれるようなサッカー選手はオフの時でも自主練しているそうです。一方で代表に招集されるようなことがない選手は休みの時は普通に休んでいるそうです(市内でもそういうJリーガーを時々見ます)。
それが悪いとは思いませんが、高みを目指すのであれば相応の代償が必要だということです。
税理士試験も中にはトントン拍子であっさり合格する猛者もいますが、そんな人は稀。ほとんどの人が泥臭く根性論100%の世界で闘っています。
そういう世界だからこそ、試験直後から勉強再開することを「余計な努力」とか「努力不足」と言うのではなく、自身と向き合って判断している心意気が素晴らしいと思います。そういう人が他人の痛みが分かる良い税理士になるのではないかなと。
合格しなければ税理士にはなれませんが、結果だけではなくてそのプロセスも大事にして欲しいなぁと思うし、そういう人を応援したいなぁと思う次第です。