税理士試験を乗り越えた自信

今日は税理士試験の合格発表日。

仲間の結果が気になりますし、僕自身今でも少しそわそわします。

官報合格者ならすでにネットの官報で見られるのですが、一部科目合格の通知は郵送待ちなのでこの土日は嫌なそわそわ感があるものです。

僕は過去に待てど暮らせど通知が来なくて、国税審議会やら郵便局やらに問い合わせたことがありました。郵便局での不手際で変なところに紛れ込んでいましたけど。通知が届いたのは合格発表から10日以上経過した後。で、不合格。

そんな年もありました。

受験当時、誰よりも落ち続けていたので僕は「コレを乗り越えたら何だってできるはず!」とか、「これだけ頑張ってるんだから税理士になった時のオレは絶対かっこいい!そんなかっこいいオレならモテる!」などと可笑しな妄想をしていたものです。モチベーション維持にはなりましたが。

税理士として独立した今は…

「受験時代あんなに頑張れてたのになぁ」、「今のままで良いのかなぁ」というのが正直なところ。

ウン十年来の友達に昔から「オマエのことだから税理士になったらなったでまたそこで悩むに決まってる」と言われたことがあります。

まさにその通りになりました。

生来の性分で、僕は負けん気の弱さはかなりのもの。およそ他人と争うとか競うというのが大の苦手で、ケンカはからっきしダメでそんな根性を叩き直すと無理矢理やらされた柔道も女の子に負けるような有り様でした。

自分が一番信用できない。

そんな人間のまま30ウン年暮らしてきたものです。

そう思い返すと…やはり税理士試験を乗り越えたというのは大きな自信になっています。

入院したり、彼女取られたり、婚約破棄されたり、キツい経験は幾度となくありましたが、圧倒的に人生で一番キツくて一番頑張ったのが税理士試験です。

とはいえ、それをやり切ったから他も何でも出来る…という考えは今や消えました。

が、それくらいの「意識」で今は動いています。

もちろん今でも時々開放感に浸りすぎて自由を謳歌してしまうこともありますが、長過ぎる税理士受験生活で培われた「ゴール地点の設定」と「そこからの逆算」で動く力はあるかなと。

誰が言ったか知りませんが、夢を持てばかんがえて、考えれば行動に移って、行動すれば夢に近付くみたいな言葉があります。まさにそれです。

しばらくは合格という成果に浸って、ここからはまたゼロからのスタート。ヒヨッコ税理士からのし上がって行かなければなりません。

そこも夢だとかビジョンだとか、そういうものが無ければ行動に移れません。

周りの一喜一憂を見て、また身が締まる思いです。