その場しのぎで過ごしていないか
最近、これまでどおりの「日常」とは違うことが立て続けに起こっています。仕事でもプライベートでも。
なんかこう、独立して何とか一年やっていけて、これ幸いと思っていた気の緩みを正されてるかのような。そんな気分にさせられるほど短期間にあれやこれや起こっています。
「ひとり税理士」が長期入院。そのサポート
これまでにも何度かブログに書いていますが、縁もゆかりも無い税理士が入院しました。
税理士仲間からその話を聞かされ、呼ばれたので行ってみたら丸々引き継ぐことに。月次、年イチ合わせて30件、一気に増えました。
医者の見立てでは退院まで早くて5ヶ月。その間の対応をすることになりました。
緊急事態とはいえライフワークバランスが崩壊。とにかく期日の迫っているものを最優先に。一人二役なので、税理士業務はやらないと決めていた夜や土日もやらざるを得ません。お客さんにも「顔、疲れてるよ」と心配される始末です。
とはいえ、そんな中で「明日は我が身」と思いながら、果たして今のシステムと人脈で本当に大丈夫か?そういうことを考え直すきっかけになりました。
開業一年で事務所移転
ひとり税理士なので事務所は借りなくてもいいやと。住まいのアパートの一室を事務所にしていました。
ちょうど契約更新の時期が来たのでもう少し広い場所、もう少し分かりやすい場所が良いなぁと。ちょうど「住む部屋で人生は変わる」という事を書いているテレビによく出る不動産屋の本を読んだので、書かれてるままに「えいや!」という感じで。ステップアップしてその分頑張って稼ごう。と。
熱海の土石流が起こった日、汗だくにずぶ濡れになりながら荷物を運んでいました(引っ越し業者のトラックに積みきれなかった)。
部屋が大きく、綺麗になって、確かに気持ちもステップアップした感を得られています。5〜10年計画でさらにステップアップ出来るように頑張ろうとも。
オペレーティングリース、知らない?との電話。
僕より10歳も若いのに物凄くヤリ手なお茶農家であり経営者の園主さんがいるのですが、霊感なんぞこれっぽっちも無い僕でもビリビリ感じるようなオーラがある方から数年ぶりに突然電話がかかってきました。
聞けば節税(税金の先延ばし)で「足場」のオペレーティングリースをやりたい。と。
オペレーティングリース会社はひとつだけ提携していますが、僕が関与しているお客さんの規模ではオペレーティングリースをやるような規模の資力があるところは無いので、前職時代も含めてやったことがありません。
しかも足場。初耳でした。
知人のツテで教えてあげられましたが、なるほどそういうものがあるのかと。
確かに「足場」というのは何をもって「1セット」とするのか曖昧です。
だからどれだけ買おうと1つ10万円未満で経費として落とせる(損金参入できる)というわけです。
それをリースして毎月リース料が入ってくる。という仕組み。
一口500万〜、最低二口〜というハードルがあるので、利益が出た期の税負担を圧縮できます。
それをその後のリース料収入として回収する。さらに保険か何か組み合わせても良いかも知れません。
久しぶりに珍しく電話が来たなぁと思ったらこういう話でした。
お金持ちは自分から「お金を生み出す術」を常に探していて、アンテナを張っているのだなと。以前、この社長さんから「田中はアンテナが広いね」と感心されたことがありますが、いやいやこの社長さんには遠く及びません。
お茶農家さんの口から「損金参入」とか「課税の繰り延べ」って言葉が出てくるのは大したものです。まぁ、「YouTubeで見たんだけど」という前置き付きですが。
この「YouTubeで見たんだけど」は曲者で、「税理士なのに知らないの⁉︎」ということにもなり得ます。
気が向いた時に有名なYouTuber税理士の動画を見たりもしますが、どんな方法であれインプット作業は疎かにしてはいけないなと。
18年かかって税理士試験の呪縛から解放されて、勉強に対する燃え尽き症候群というか拒絶反応があったりもするのですが、「そんなこと言ってる場合じゃないだろ!」と喝を入れられたような気分です。
稀にとはいえ、凄腕若社長からほんの少しでもアテにしてもらえているだけで有難いなと。普段は「横浜の税理士」にお願いしているというので。ちょっとした事でも貢献できたなら光栄というものです。
結婚しろ!と言われて
42歳にもなって未だ独り身で親不孝し続けています。それなりに願望はありますが、かといって焦るわけでもなく。正直、興味が無いというところもあります。
以前、お客さんに「輪っか(結婚指輪)付けられない奴を社会人として信用できるか!」と言われたことがあります。
めんどくさいからダミーの指輪でも付けておこうかとも思いましたが、それもバカっぽいなと思って笑ってごまかしたものです。
結婚の機会はあったのですが、「税理士になる」を最優先にして今に至っています。税理士になった今となっては少しやっちまった感もありますが、後悔はしていません。
「男には女いらない時があるんだよ」と痛い発言もしていましたが…。
入院した税理士のサポート、引っ越し、若社長の電話、イレギュラーなことが一度に起こってる最中に女性を紹介されたりなんかも。
これは何かあるなと。
おわりに
その「何か」が皆目見当がつかないので翻弄されていますが、開業からの一年間、持続化給付金の案件以外は前職の仕事を踏襲していただけだったなぁと。その場その場の仕事を片付けているだけで、それが人生なんだと錯覚していたように思います。
おそらく、コロナ禍で立ち行かなくなった人というのはこういった「その場しのぎ」だけをしていた人なのではないでしょうか?
ひとり税理士で突然入院することになったのもそうです。今日の平和が明日以降も続くとは限りません。
その点、今日連絡をくれた若社長は一代で年々事業拡大していますが「常に最悪の事態を考えてる」と言ってお茶農家に留まらずさまざなアイデアと行動力、実行力で突き進んでいます。
両者を見て、じゃあ自分はどうすべきか。この気付きを行動に移さなければ。